2015年3月定例会 討論

全議案賛成

 議席24番,中西大輔です。私は,今定例会に提出された全議案について賛成の立場をとりますが,幾つか意見を申し添えます。

 まず,議案第1号 平成27年度鈴鹿市一般会計予算について,幾つか意見を述べさせていただきます。
 今回の予算では,第6次総合計画となる新たな中長期計画策定に関する総合計画策定費,都市マスタープラン策定費,公共施設マネジメント推進費など,鈴鹿 市の今後の方針となる計画に関する予算が計上されております。その執行に当たって,将来に対する影響等も鑑みて,市民へのわかりやすい情報提供と市民参画 の拡充という点に鈴鹿市としてしっかり取り組んでいただくことを求めます。

 同時に,次世代を担う世代に対しての働きかけにも当然のことながら力を入れていただくこと,また調査,アンケート等ありますが,そのような事業においても十分に意見を取り入れる工夫を行うべきということを意見させていただきます。
 これらの計画に関しては,もう市民の方々はもちろんですが,やはり市議会に対しても十分に情報を提供し,情報の格差マターがないように情報共有を図りながら合意形成に取り組むということを鈴鹿市としてしっかり取り組んでいただきたいということも意見させていただきます。

 このほか,地域づくりに関する事業,地域包括ケアシステムに関する事業についても,平成27年度の予算内で動いていくことになりますが,庁内の縦割りの 形で取り組むのではなく,やはり横串,連携を十分に意識して取り組むことはもちろん,責任世代となる若い職員を中心に,全体を俯瞰して計画策定・調整に取 り組むべきということを意見させていただきます。

 そのほか,平成27年度予算に関連して,個別に幾つか意見を述べさせていただきます。

 先ほど宮木議員,板倉議員の討論にもありましたが,放課後児童対策施設整備費補助について,子ども・子育て会議で十分な説明も行われていなかったこと 等々を鑑みますと,やはり透明性に欠ける部分というのが今回の提案に対して課題になってくると思います。やはりその点については,市議会はもちろんです が,子ども・子育て会議,また関係者の方々に対しても十分な説明,透明性のある説明を行うことを求めさせていただきます。

 次に,第二学校給食センターについて,先ほど森川議員の討論の中で,8月は無給という討論がありましたが,説明不足であったのではないかなというふうに 感じるところです。実際のところ,8月については,社会保険等の対応に対してはきちんと事業者側のほうが支払うことであるということ,また,そこで働く方 について,そこで行われる研修であったり,必要と思われるもので出勤した際には対応するということですので,全くの無給であるというふうに受け取られる討 論というのは妥当ではないというふうに考えます。ただ,このように実際は,学校給食センターについては8月はほぼ稼働しない時期があるということも鑑みま すと,今回の予算については,まずこの形の取り組みを進めていき,その上で課題点について改善するということをしっかり取り組んでいただくように教育委員 会のほうには求めたいというふうに考えます。

 一番ですが,今回の予算の中で,教育委員会の立ち位置というか,考え方について疑問を持っていることがありますが,それに対しては強く意見を述べさせていただきたいと思います。
 今予算では,学校図書館に対して児童・生徒が調べ学習等に活用できるパソコンの配備・整備が計上されていませんでした。昨年9月定例会の討論の際にも, 整備を図るべきだということを意見させていただきましたが,やはり学校図書館は情報拠点としてだけではなく,多様な学びや活動の拠点になるものであります し,そのためには,やはり全ての学校図書館に対して電子黒板等,インターネットに接続したパソコンを1台でもいいから整備をしていくことが,子供たちに とって調べ学習はもちろん,その発表のための資料づくり等に活用できるものになっていくと。それが今の子供たちの教育に対して求められているものだと考え ます。
 このようなICTを活用したものについては,やはりスピード感を持って取り組んでいくことが求められている時代に,そのような機器について活用する体制 づくりというのがおくれているということについては,やはり子供たちにとってマイナスです。残念ながら,このような点について,やはり鈴鹿市として,子供 たちの教育に対する姿勢があらわれているというふうに言わざるを得ないところです。
 また,この点につきましては,今年度の文教環境委員会においても学校図書館がテーマとして取り上げられ,この3月定例会までの過程の中で,いろいろな議 員の方々から学校図書館のあり方,どのようなものかということに対しても多様な意見が出ている中で,このような予算計上となったことに対しては,やはり市 議会というものに対しての意識ということに対して疑問を持つところです。この学校図書館に対するICT環境の整備につきましては補正予算などで,早急に対 応すべきということを強く意見させていただきます。

 今回の平成27年度の一般会計予算においては,生産年齢人口の減少や固定資産税における土地家屋分の減収等により,平成26年度予算に比べて,市税で1 億8,787万8,000円の減収予想が見込まれているということについては,やはり厳粛に私たちは受けとめなければいけないというふうに考えるところで す。ですので,鈴鹿市行政につきましては,平成27年度の取り組みにおいて,やはり福祉の取り組みなどで注目されることの多い埼玉県和光市のように,健全 な財政運営に関する条例の策定を検討すること,またそれに取り組んでいただき,将来世代に過度な負担を残すことのない安定した財政運営を確保するように取 り組んでいただくように意見させていただきます。

 関連して,議案第23号 平成26年度鈴鹿市一般会計補正予算(第5号)についてですが,この中でも,討論の中でいろいろ御意見ありましたが,私の意見 としましては,やはり地方版総合戦略の策定と地方人口ビジョンの策定に当たって,やはり人口ビジョンの策定というものが中長期計画においても非常に重要に なってくる。また,平成60年度に向けた鈴鹿市に対して,長期的な展望においても重要となることを鑑みて,市議会に対しての説明はもちろんですが,やはり どのような人口フレームになっていくのか,市民の方々とも情報共有をした上で取り組むことを求めたいと思います。

 そして,少しもとに戻りますが,議案第9号について,先ほど討論の中で,この施設については中途半端である,新たな施設を建設することを求めるというよ うな趣旨の討論がありましたが,今回の議案については,現状施設を有効活用するという考えであり,これは今後,鈴鹿市が取り組んでいかなければならない公 共施設マネジメントの観点から考えれば,これは合致するものであり,これは賛成すべきものであると考えます。その際に,やはり現在の社会財政状況の中で, 新しい施設をふやしていくということについては,それは財政負担等もありますので,その点については考え方を変えていただくべきかと思います。ただし,行 政については,今後,市が有する施設であったり,また民間施設等もあったりすると思いますが,その中で,よりよい形で図書館運営を含めた取り組みを進めて いただきたいということを意見させていただきます。

 その他の議案については,特段異論なく賛成いたします。
 以上で,私の討論とさせていただきます。議員各位の御理解をよろしくお願いいたします。