2012年 9月定例会 討論

全議案賛成(意見付与)

 私は,今議会に提出されました全議案,議案第56号から議案第76号に対して,全議案に対して賛成の立場をとりますが,賛成するに当たりましては,若干の意見を述べさせていただきます。

 まず,議案第56号 平成24年度鈴鹿市一般会計補正予算(第1号)について,述べます。
 先ほど藤浪議員のほうからも討論の中にありましたが,教育費の中で,学校つり天井の改修費が議会の意見の総意のもとで,執行部のほうで採択されたことにつきましては,非常に評価させていただきたいと思います。ただ,今回,床面の改修も含めてということで,千代崎中学校が1校,ちょっと延びておりますが,それにつきましても,着実に推進していただくように提言させていただきます。

 次に,市立体育館躯体調査費に関して,高所作業車を活用することによって,調査コストを下げたということにつきましても,非常に評価できる部分であります。ただ,今後,調査の結果,長寿命化の検討を行う際には,従来の狭い考え方ではなくて,例えば副体育館を中学校並みの体育館に改修する,再建するという形で大きい体育館,メーンの体育館との移行期間を差を埋めるという考えなども検討していただくように提言いたします。

 電気自動車の公用車への導入につきましては,次世代自動車産業に対する鈴鹿市の意思のあらわれと見て評価させていただきたいと思います。ただ,今後,市内の関連産業の方,関連企業の方が開発等に参入しやすくするためには,やはり充電インフラの整備が重要な課題となってきます。
 今回は,普通充電設備ということですが,条例の告知も含めながらPRする,また,充電インフラの整備に関しては,平成25年度の予算の検討の際に,しっかり考えていただいて,公的施設に1カ所,2カ所ぐらいは,急速充電設備を持った充電インフラを整備していただくように提言いたします。
 また,EVにつきましては,市長公用車,ふだん置いてあるところ置くということですが,やはり見えないと意味がありませんので,西玄関のところに常設で置いておくなどの検討もしていただければというふうに提言させていただきます。

 次に,議案第66号 平成23年度鈴鹿市一般会計決算の認定について,先ほど石田議員の討論の中で,財政調整基金に25億円積み増ししたことは評価できるが,その金額があれば,ほかの国保税の値下げのほうもできたのではないかという意見がありましたが,この25億円積み増せたことは,これは評価できることだと思います。
 しかしながら,単年度,黒字だからといって,それをすぐに使ってしまうという発想では,やはりまずいのではないかというふうに思います。自然災害,大規模災害,大地震に対して備えておかなければいけないことはもちろんですが,現在,国際情勢を考えると,経済状況はどのようになるか,全くわからない,見通しがない中では,やはり財政調整基金として手元にしっかり置いておくことは重要なことであると思います。
 また,決算の意見書にありますように,前年に続いて,市税収入は減少しておりまして,鈴鹿市が決して楽観できる状況にはない。厳しい状況にあることは変わりません。
 このようなことを受けて,平成25年度の予算策定に当たっては,単にコストカットというふうな意識だけではまずくて,やはりこういう厳しい状況の中でも,この町に住んでよかったと市民の方々が思えるように,住民の方々の満足度が向上するように取り組むことを提言いたします。その際には,やはり市民の皆さんの力を含めての民間の活力を生かすように取り組むべきというふうに総論として,まず提言させていただきます。
 それでは,個別に意見のほう,若干付与させていただきます。

 まず,総務費についてですが,先ほど藤浪議員のほうから,時間外勤務手当について言及がありましたが,本日の報道にもありますように,民間給与のほうが3万円近く下がったということを考え合わせれば,やはり退職手当を初め,各種手当がありますが,この点について,やっぱり抜本的に見直しをかけなければいけないというふうに考えますので,その点を提言させていただきます。
 指定管理者制度につきましても,現状のまま制度を運用していくのではなく,これもやはり根本的に指定管理制度をどのように,その事業を委託する,その考え方を整理する,しなければいけないというふうに考えますので,その点,平成25年度にしっかりと取り組んでいただくように提言いたします。
 また,このような難しい社会情勢の中で必要なのは,この鈴鹿市の職員が鈴鹿市の市役所の中だけで行動することではなくて,ほかの地域の職員と人事交流をしていく,それは交換だけではなくて,さまざまな研修を通して行っていくことが非常に重要ではないかと考えます。
 ですので,平成25年度につきましては,やはりその研修に参加するための予算の拡充と同時に,そのあいた職場での研修に参加している際の,職場での人的なバックアップ体制の仕組みづくりに取り組んでいただくように提言させていただきます。

 次に,民生費と衛生費をまとめてですが,10年前に比べて。民生費,増加しているのは間違いないことで,約2倍になっているということは,皆さん御存じのことだと思います。しかしながら,そうであるにもかかわらず,生活実感の中で,そのことが実感しにくいことになっているということは,これはやはり改善しなければいけない点ではないかと思います。庁内での業務の改善ということはもちろんですが,やはり鈴鹿市として,市民の皆さん,住民の皆さんに説明や啓発を通じて,みんなで町をやっているという自治という部分ですね,その部分の意識づくりに取り組んでいただきたいと思います。
 もう一つ,今回,途中で報告ありましたが,小児救急医療の現状を鑑みると,決していい状況ではないというふうに考えられます。地域医療に関しては,やはり厳しい状況に鈴鹿市としてはあるのではないかと私は考えるところです。そこで,平成25年度につきましては,今回の決算を受けてですが,地域医療をやっぱり専門的,かつ戦略的に取り組む部署の設置が必要ではないか,グループの設置が必要ではないかということを提言させていただきます。
 あわせて,応分の予算を配分していただくべきことだということも提言させていただきます。

 土木費についてですが,平成30年,皆さん御存じだと思いますが,中勢バイパスもありますし,新名神のスマートインターもありますが,新規のインフラ整備という点も非常に多くなってきますが,同時に社会インフラの更新も大きな課題であることは避けられない事実です。その点,道路,橋梁,水道,下水道,ガスなどの民間インフラも含めて,関連の情報を連結して,全体としてインフラの更新の見通しを立てるように,これは,平成25年度で取り組んでいただくように提言いたします。

 商工費と農林水産業費についても,あわせて,やはり鈴鹿市内での雇用の確保,税収増のためにも,産業面に鈴鹿市が力があることは非常に重要です。次世代自動車産業はもちろん,6次産業育成に力を入れるために,そのための政策立案をし,応分の予算配分をすることを求めます。
 また,地域公共交通に関して,地域住民を初めとした民間の発想や活力を生かしたあり方の検討に取り組んでいただくことを提言いたします。その中で,やはり南部C−BUS路線について,抜本的に改善案をこの平成25年度で提示していただくように提言します。

 教育費について,新設を予定している給食センターについですが,これ,補正予算の際には反対をしましたが,今回,賛成の立場をとるのは,決算については認定するという立場でとります。しかしながら,この平成25年度中に市内生産の,市内の農林水産業の生産品と給食をリンクさせる政策立案に取り組んでいただくことを強く提言いたします。地産地消と連携しないまま,新給食センターを進めることについては,私は容認できません。

 最後に,市税及び税外収入について,滞納情報,水道料金もそうですが,滞納情報をやはり一元的に整備するシステムの構築に取り組んでいただいて,そこから生活再建に意思のある人には,やはり手厚い支援を,また,その生活再建の意思が沸くような支援をしていただきたいと思います。
 しかしながら,残念ながら,そうでない方もいらっしゃると思いますので,そのような方には毅然と接していただいて,不納欠損を初めとした税収の減について,一層の縮減に取り組んでいただくよう,提言いたします。
 以上で,ほかの議案につきましては,特段意見なく賛成いたします。
 以上で,私の討論とさせていただきます。
 議員各位の御賛同をよろしくお願いします。