2015年3月定例会一般質問
「選挙公報について

○5番(中西大輔君) ありがとうございます。進めていただくということですので,総合計画2023のほうにも,本来であれば入れていってもいい内容ではないかなと考えますので,進めていく中で検討していただきたいと思います。
 それでは,次の質問の内容に移りたいと思います。
 選挙公報について改善すべきというふうな内容で進めていきたいのですが,そもそも選挙公報というのは何なのというふうなところで,選挙のときになると,新聞折り込みで入れられているチラシなんですけど,いろんな方の政策が載っている選挙公報についてお聞きしたいと思います。
 選挙公報というのは,以前,シティズンシップ教育を有権者教育を取り上げさせていただいた際も,これは教育に使えますよというふうにやっているところもありますということを取り上げさせていただきました。投票行動に対して影響があるものであると同時に,成果のチェック指標になるのかなというふうに考えるところです。
 その現状について,原稿入稿から配布までの流れ,鈴鹿市の総世帯数と新聞折り込みによる配布数の違い,ホームページの掲載の状況など,さきの地方統一選挙の状況を念頭に置いて,説明のほうをお願いします。

○議長(大杉吉包君) 選挙管理委員会事務局長。
        〔選挙管理委員会事務局長 長野克之君登壇〕
○選挙管理委員会事務局長(長野克之君) それでは,選挙公報についての御質問のうち,選挙公報の現状について答弁申し上げます。
 まず,選挙公報とは,選挙に際して,立候補した全ての候補者の氏名,経歴,政見,写真等を掲載した文書のことでございます。現在,衆議院議員選挙,参議院議員選挙,県知事選挙及び県議会議員選挙では三重県選挙管理委員会が発行しており,市長選挙及び市議会議員選挙では鈴鹿市選挙管理委員会が発行しております。
 さて,本市におきます選挙公報発行までの一連の流れについてでございますが,選挙公報の原稿は,立候補の届け出と同時に提出していただきますので,立候補の届け出が午後5時に締め切られますと,直ちに選挙管理委員会を開催し,選挙公報の掲載順序を決めるくじを行います。そして,この結果に基づきまして,各候補者の原稿を順番に並べた後に,印刷作業を開始いたします。
 次に,印刷が完了いたしますと,新聞折り込みの配送を行う業者へ持ち込み,その後,中日,朝日,毎日,読売,伊勢,日経及び産経の各新聞の販売店から購読者への配達を行っており,投票日の3日前から2日前までには,有権者の皆様のお手元に届くようにいたしております。
 なお,本年4月の市長,市議選挙における選挙公報の発行につきましては,配布すべき世帯約7万9,000世帯に対し,約6万4,000部の新聞折り込みを行っております。
 また,平成24年3月の総務省の通知によりまして,市のホームページに選挙公報を掲載することが可能になりましたので,本市におきましても,本年4月の市長,市議選挙におきましては,立候補の届け出の翌日から市のホームページに掲載し,インターネットを利用できる環境にある有権者の皆様に対し,いち早く選挙公報の情報をお届けいたしております。
 以上でございます。

○議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
             〔5番 中西大輔君登壇〕

○5番(中西大輔君) 答弁のほう,ありがとうございます。今の答弁のほうで,課題というのが見えてくるわけですけれども,一つは,やり方については公職選挙法第170条の2に選挙公報についてが書かれており,新聞折り込みによる方法とそれに対する補完策というのが書かれているわけです。公的な施設に置いたり,そういうことが書いてあるわけですけれども,先ほど7万9,000世帯に対して6万4,000世帯しか配布されていないということは,約1万5,000世帯の方々,少なく見て1万5,000人から,1世帯4人と考えると,最大6万人とか,結構な人数の方が主体的に,そういうふうな情報がよほど主体的にいかない限りは手に入らないという課題というのが見えてくるわけです。
 もう1つの課題としては,印刷から配布まで,期日前投票が進んでいるにもかかわらず,印刷から実際に配布されるまでの時間があって,やはりリアルタイムに情報が手に入らないというふうな課題というのも見えてくるのではないかなと思いますし,だからこそこの改善に取り組むべきだということを今回質問させていただいているわけですけれども,今後,新聞購読をしていない世帯にどのような対応を考えていくのか。また,有権者の方々に渡るまでの時間短縮をどう考えるのか。私なんかが思うのは,投票所にはできる限り即日で印刷したものを掲示,各公共施設などにおいても翌日には掲示すべきじゃないかなというふうに考えるのですが,その対応はどう考えるのか。
 ホームページについては,長期的な視点から考えれば,やはりホームページ上のデータというのは,やはり次の選挙までは残しておくべきではないかというふうに考えるのですが,そのあたりについての考え方をお聞かせください。

○議長(大杉吉包君) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(長野克之君) それでは,選挙公報の改善についての御質問に答弁申し上げます。
 まず,選挙公報が折り込まれる新聞を購読していない有権者の皆様への対応についてでございますが,現在,本市では,選挙公報の印刷ができ次第,地区市民センター,公民館,コミュニティセンター,市民会館,文化会館を初め,市内の重立った公共施設50カ所に選挙公報を備えつけ,御希望のある方に配布いたしております。また,郵送による選挙公報の配達を希望される方には,個別に郵送いたしてもおります。そして,一度郵送による配達を登録していただきますと,以後の選挙の選挙公報につきましても,継続して郵送いたしております。
 なお,これらの対応につきましては,選挙のお知らせに明記し,有権者の皆様に周知いたしております。
 次に,選挙公報の配布までに要する時間の短縮についてでございますが,現在,本市では,迅速性や経費性などを総合的に勘案した上で,最も有効な方法として,新聞各紙への折り込みによる選挙公報の配布を行っております。つきましては,立候補届の締め切りから印刷,発送までかなりの作業量になるため,時間の短縮は大変困難ではございますが,今後,一日でも早く有権者の皆様のお手元に届けることができるよう検討してまいりたいと存じます。
 次に,選挙公報が各世帯に配布されるまでの間,情報提供の方法として,選挙公報を期日前投票所や当日投票所の施設等に掲示してはどうかという御質問についてでございますが,公職選挙法では,選挙期間中に掲示できる文書図画には一定の制限を設けており,掲示することができますのは,選挙運動用ポスター,選挙事務所や個人演説会会場で使用するポスターや看板の類,選挙運動用自動車に取りつける看板やポスター等に限定されておりますので,選挙公報につきましては,掲示することができる文書図画には該当しませんので,期日前投票所等に掲示することはできません。しかし,本市では,選挙公報の印刷ができ次第,期日前投票所の入り口に備えつけ,お越しいただいた有権者の皆様に対し,投票する前に,選挙公報をごらんいただけるようにしておりますので,御理解をいただきたいと存じます。
 最後に,長期的な視点から,選挙公報を市のホームページに4年間継続して掲載する必要があるのではないかという御質問についてでございますが,本市では,平成24年3月に出されました総務省の通知に,ホームページへの掲載期間については,投票日当日までとすることが適当であるとの見解が示されておりますことから,投票日の翌日には削除いたしております。しかしながら,本年5月に,「選挙公報のホームページへの継続的な掲載については,次回以降の選挙に係る選挙公報と混同されたり,選挙の公正を害するおそれのない形式で行われるものである限り,差し支えないものと考える」,このような新たな見解が総務省から示されましたため,今後,三重県選挙管理委員会とも協議し,掲載期間等について検討してまいりたいと存じます。御理解いただきますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
             〔5番 中西大輔君登壇〕

○5番(中西大輔君) ホームページ掲載のほうについては,鈴鹿市選挙管理委員会として,県のほうとしっかり話し合っていただきたいと思います。
 そもそも,なぜこれを質問しているかというと,先ほどのシティズンシップ教育,有権者教育もそうですけれども,やはりそのような重要なものがきちんと市民の方々に届く,また,それが子供たちの目に触れるというのが非常に重要だというふうな考え方からさせていただいているわけです。だからこそ,有権者の10%以上の方々には,少なくとも有権者15万人の方がいらっしゃって,1万5,000世帯ということは少なく見積もって1万5,000人,約10%の方々に渡っていないという現実については,これはシティズンシップ教育の観点から考えても,投票率の向上ということから考えても,やはり改善すべきことだというふうに考えるわけです。今であれば,ポスティングサービス等,いろいろサービスも展開していますから,今後,検討していただきたいと思います。
 日数について言えば,鈴鹿市のほうにも印刷の機械があるわけですから,期日前投票所の利用数から把握すれば,大体1日にどれぐらいの枚数があればいいかということが把握できるはずです。そうすれば,告示日の原稿入稿,順番が決まってから印刷をかけても,そこのところに置いておく分だけでも配布が可能なはずだというふうに考えます。特にこの事務については,法律のもとに,鈴鹿市として条例を制定して行っている事務ですから,鈴鹿市選挙管理委員会として,改善に真摯に取り組むべきというふうに考えますが,考え方をお聞きかせいただきたいと思います。

○議長(大杉吉包君) 選挙管理委員会事務局長。
○選挙管理委員会事務局長(長野克之君) それでは,再度の御質問に答弁申し上げます。
 まず,選挙公報の配布方法の改善についてでございますが,平成11年の市長,市議選挙から迅速性と経費性を考慮いたしまして,それまで行っていた郵送による配布から新聞折り込みによる配布に変更し,現在に至っておりまして,現時点では,最良の方法であると考えておりますが,今後,改善の可能性について検討するとともに,先ほど申し上げました希望する方への郵送という制度につきまして,さらに有権者の皆様に周知を図ってまいりたいと存じます。
 次に,市の印刷機を活用して,期日前投票所に備えつける選挙公報を印刷してはどうかという点についてでございますが,これにつきましては,技術的な課題や法制度上の課題を整理し,実施についての可能性を検討するとともに,それとあわせまして,印刷業者からの納品を早める方法につきましても検討してまいりたいと存じますので,御理解いただきますよう,よろしくお願い申し上げます。
○議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
             〔5番 中西大輔君登壇〕