2015年6月
「市立体育館休館時の対応について」

○5番(中西大輔君) ありがとうございます。期待してますので,よろしくお願いします。
 それでは,次の二つ目の質問のほうに移ります。若干,質問が組み合わされる場合もありますので,よろしくお願いします。

 こちらのほうは,市立体育館の休館時の対応についてということですけれども,平成33年,三重国体が開催される予定になっております。それに先立つ平成30年というのは,高校総体のほうが東海地区で開かれる予定。また,この間に,平成32年というのは,東京オリンピック・パラリンピックの開催というのも控えています。
 そこで,今,国立競技場が解体されて,どういうふうにするのかと,いろいろな議論がありながら,再建されようとしている状況になっていることは,皆さん御存じだと思います。
 ということは,ここから見えることは,これらの大きなスポーツイベントの開催に当たっては,体育施設など,公共施設の改修が必要になってくるということが,よくわかるわけです。
 そこで,鈴鹿市においても,平成33年の国体のときには,スポーツの杜鈴鹿,市立石垣池公園野球場,市立体育館などが会場として使用されることになるというふうに思うところですが,今回は,その中でも鈴鹿市立体育館の改修について,工事に当たって,長期の休館というのが必要になってくると予想されるところですが,鈴鹿市立体育館の利用状況を考えますと,土曜日,日曜日,祝日の占有使用という面で,非常にニーズの高い施設でありますし,市民の皆さんへの影響も大きいと考えますので,今,鈴鹿市として,休館時の対応について,どのような考えを持っているのか,全体スケジュール及びおおよその工事内容,工事期間中の代替施設の考えなど,考え方をお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 文化振興部長。
           〔文化振興部長 古川 滋君登壇〕
○文化振興部長(古川 滋君) それでは,私からは,中西議員の,市立体育館休館時の対応についての御質問のうち,スケジュールについて,答弁申し上げます。
 議員からも御紹介のありましたように,平成33年には,三重県におきまして,第76回国民体育大会,第21回全国障害者スポーツ大会が開催される予定でございます。現在,第76回国民体育大会三重県準備委員会におきまして,会場地の選定作業が行われており,第4次選定が終了したところでございます。
 本市につきましては,三重交通グループスポーツの杜鈴鹿におきまして,ソフトテニス,水泳の競泳,水球,シンクロナイズドスイミング,飛び込み,サッカー成年男子,ラグビー少年男子,及びハンドボール,鈴鹿市立体育館で,ハンドボール,石垣池公園野球場で,軟式野球,鈴峰ゴルフクラブで,ゴルフ少年男子など,7競技10種目が開催される予定でございます。
 今後につきましては,第76回国民体育大会三重県準備委員会にて,第5次選定が行われ,全ての競技の会場地が,選定される予定でございます。
 このように,国民体育大会を契機として,スポーツに対する機運も徐々に高まりつつある中で,県内各市におきましては,会場地となる施設の新設や,大規模改修が進められようとしております。
 御質問の鈴鹿市立体育館につきましては,今後,バリアフリーへの対応や,躯体や外壁などの改修,また電光掲示板や音響設備といった設備の改修など,施設の長寿命化も含め,検討していくことが必要であろうかと考えております。
 特に,今年度につきましては,第76回国民体育大会三重県準備委員会より選定されました各会場地に対して,各競技の中央競技団体による正規視察が実施をされます。
 この視察につきましては,会場地として選定されました各競技施設が,あらかじめ定められた第76回国民体育大会競技施設基準を満たしているか否かの視察であり,施設基準を満たしていない場合につきましては,可能な範囲で改修を行う必要がございます。
 鈴鹿市立体育館につきましても,中央競技団体の正規視察を受け,順次,改修を行う予定でございますが,平成32年に第76回国民体育大会リハーサル大会の開催を控える中で,体育館の利用者の方々の利便性にも配慮しながら,今後,基本設計,実施設計を経て,平成31年度中には,改修等を終える必要があるものと考えております。
 また,工事期間中の代替施設につきましては,各競技団体等と,適切な時期に協議をさせていただきたいと考えておりますので,よろしくお願いを申し上げます。
 以上でございます。

○議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
             〔5番 中西大輔君登壇〕
○5番(中西大輔君) ありがとうございます。
 代替施設等も考えるということで,平成32年にプレ大会ですか,で,平成31年度中には終わらないといけないということがわかりましたが,確認でお聞きさせていただきますが,市立体育館の代替施設として考えられるのは,まず,一つは,スポーツの杜鈴鹿のアリーナ,民間所有の施設,近隣市町の施設,市内教育機関の所有する施設,市の所有する学校施設などだと思いますが,それでよろしいでしょうか。
 それともう一つ,あわせて確認させていただきたいのですが,平成31年中には完成しなければいけないということは,改修に係る対応の検討などについて,遅くとも平成何年度中に方向がまとまっていることが必要になるのか,お聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 文化振興部長。
○文化振興部長(古川 滋君) 再度の御質問に答弁申し上げます。
 代替施設につきましては,議員が今おっしゃられたように,周辺施設等を含めて,さまざまなものが考えられると思っております。
 また,今後の見通しでございますが,先ほども答弁いたしましたとおり,平成31年度中には改修を終える必要がございます。
 また,次年度の専用使用の抽せん会が,前年度10月ごろに行われることもあり,平成29年度を目途に改修の方向性を出す必要があるものと考えておりますので,よろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。

○議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
             〔5番 中西大輔君登壇〕
○5番(中西大輔君) それでは,今の答弁を受けて,次の段階に進めさせていただきますが,代替施設で考えられるものの中に,市内の教育機関というものが入ってくるということ。そして,平成29年度中には,方向性が大体,見えていなければいけないというふうに考えるということを踏まえた上で,お聞きさせていただきます。
 ここで取り上げたいのは,市立体育館の改修期間中の代替施設として,中学校体育館の活用はどうかということを提案したいということになります。
 10校ある中学校のうち,現時点で,平田野中学校と神戸中学校については,改修が終了し,駐車場の状況であるとか,施設面の充実度等々を考えると,十分に対応できるというふうに考えます。
 残りの8校についても,これからも公共施設マネジメントも踏まえながら,今後,改修に取り組まれていかれることだとは思いますが,施設の広さとしては,小学校体育館に比べて,成人が使用するには十分な広さがあるというふうに考えられます。つまり,これらの施設を有効活用するということを前提に考えていけば,他市町の施設であるとか,民間所有の施設であるとか,そのようなところを調整することよりも,金銭的な部分だけではなく,時間的にもコストを低くできるのではないかなというふうに考えるわけです。
 私,今言っているのは,土日祝全部ということではなしに,基本的には,日曜日ということだけで話をさせていただいています。
 あわせて,中学校における部活動について,日曜日を原則として休みにするという取り組みと重ね合わせることができれば,まず一つ目,学校教員の方々,部活動の顧問をしているということがありますので,部活動の顧問をしなければいけない,日曜日がつぶれるかもしれない,どうしよう,子供たちはいるしというふうなことを考えなければいけないという,心理的な部分であったり,身体的な部分での負担が軽減されるということが,まず考えられます。
 生徒においても,部活動をばんばんやりたい生徒さんばっかりじゃなくて,当然,自分の活動をしたい生徒さんもいらっしゃるわけですね。そう考えると,生徒の側においても,多様な社会活動への参加機会が拡大する可能性がある。
 それともう一つ,逆に,部活動とかで行っている活動を,もっと専門的にやりたいんだという生徒さんについては,例えば,スポーツであればクラブチームであれ,また,ほかの文化系のやつについても,大人のをやっているところに行って活動するというような,参加の可能性があるということなど,そういうことが実現できれば,鈴鹿市としても,魅力の創出につながるのではないかと考えて,このように提案させていただくわけですけれども,どのようなお考えをお持ちなのか,答弁のほうお願いします。


○議長(大杉吉包君) 教育長。
○教育長(長谷川正人君) それでは,市立体育館休館時の中学校体育館の活用についてに,答弁申し上げます。
 中学校の部活動は,中学校学習指導要領の総則編におきまして,「生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動については,スポーツや文化及び科学等に親しませ,学習意欲の向上や責任感,連帯感の涵養等に資するものであり,学校教育の一環として,教育課程との関連が図られるよう,留意すること」と示されており,子供の生きる力を育むための,学校教育活動の一環として位置づけられております。
 同じく,各教科の保健体育の項では,「学校における体育・健康に関する指導の趣旨を生かし,特別活動,運動部の活動などとの連携を図り,日常生活における体育・健康に関する活動が適切かつ継続的に実践できるよう留意すること」と示されておりまして,体育・健康に関する指導は,保健体育科の授業はもとより,運動部活動によっても,日常における体育・健康への関心や活動へとつないでいくことが,重要となっております。
 また,生徒が日ごろの成果を発揮する場であります試合や発表会は,対外的なことから,中学校屋内運動場,いわゆる体育館で,土曜日,日曜日に開催されることも多く,国は,部活動の指導に当たる教員に,部活動指導手当を支給し,活動を支援しております。
 教育委員会としましては,中学校の屋内運動場について,このような学校教育活動を行うことを第一義とした施設であると認識しております。
 一方で,屋内運動場を部活動等の学校教育活動で使用していない時には,学校施設開放事業等により,現在,平日,土曜日,日曜日は市内全10中学校の屋内運動場が,延べ105団体の皆様及び地域の方々に運動等を楽しんでいただく施設として,利用されております。
 このような状況から,今後も市民の皆様による,中学校体育館の活用につきましては,生徒の教育活動を保障した上で,関係者の方々と調整させていただき,運用してまいりたいと考えております。
 以上です。

○議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
             〔5番 中西大輔君登壇〕
○5番(中西大輔君) 従来の枠から余り超えてない答弁だとは思うんですけれども,現時点は仕方がないと思います。
 時間も残り少ないので,話をまとめたいと思いますが,鈴鹿市立体育館の改修に当たって,長期に使えなくなるときがくると。そのときの代替施設として,鈴鹿市の中学校の体育館を使ったらどうかという,これは,一つ大きな転機を,無理な取り組みをせずに検討できる,大きなきっかけだと思うんですよね。
 ですから,今,教育長の答弁の中にありましたが,小さい意味での施設と考えるのではなく,公共施設マネジメントも考えれば,中学校の施設をこれまでの考え方の枠から外して使うことができれば,使うことを考えれば,全体の市民の方々にとっては,それはスポーツ施設,活動施設の充実になるということですから,その点を教育委員会として,しっかり考えていただきたいというふうに思いますし,そのことについて,余り小さくまとまるのではなくて,緩やかな視点で,もっと生徒の教育の可能性であったりとか,教員の負担の軽減であったりとか,そのようなことも含めて考えていくことで,より鈴鹿の教育も魅力的なものになるように考えていくべきだと思いますが,最後に,いろいろとこの時期というのは,異動とか,もろもろのことがありますが,この今,お話しさせていただいたことを,継続的に教育委員会として,課題として持っていただいて,検討していただけるかどうか,そのことだけお聞かせください。


○議長(大杉吉包君) 教育長。
○教育長(長谷川正人君) どのような問題も,常に教育委員会,行政としては検討していく必要があるので,ただいまいただきました意見は,記録に残して検討をしていくことになると思います。
 ただ,先ほども申し上げましたように,土曜日,日曜日については,地域の方々を初め,市民の方も使っているわけで,市立体育館の代替として,中学校の体育館をするということは,今使ってみえる市民の方がまた使えなくなるということでもありますので,先ほど申し上げました105団体の皆様が使っておるということも,頭に置いて検討していくことになると思います。
 以上です。

○議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
             〔5番 中西大輔君登壇〕
○5番(中西大輔君) 現実使われたことがないから,多分,今のような答弁をされると思うんですけれども,使っていただいていますと言っても,実際は使うのが非常に難しいです。まず,まともに借りるのは難しいです。そのことをしっかり考えていただきたいと思います。
 以上で,私の一般質問を終わります。ありがとうございました。


○議長(大杉吉包君) これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。
 この際,暫時休憩いたします。再開は14時55分といたします。
          午 後  2 時 43 分 休 憩