2013年6月定例会一般質問

「減災への取りくみについて」

 それでは,三つ目の質問事項のほうに移りたいと思います。
 ちょっと,これ一般質問の通告してから,いろいろ動きありましたので,ちょっと,いろいろ言葉変わってくるんですけれども,防災スピーカーはどうやって活用するのというのが,一般質問のそもそもの内容でした。でも,そのことについてですが,6月11日,市議会のほうに,防災スピーカーのほう,定時放送を行いますよというお知らせが入りました。資料からすると,7月1日から,平日の午後5時から1分程度,夕焼小焼を市内68カ所のスピーカーで放送するということで,このことは,子供の帰宅時間を知らせるとか,そういう意味も含めて鈴鹿市の取り組みのほうは,評価したいと思います。

 ただ,残念なことがあるとすれば,6月20日号の広報すずかで周知するということが案内に書いてあったわけですけれども,広報すずかの編集期間から考えれば,一月前には,これ方針がわかっているわけで,6月11日に市議会に報告していただくのではなくて,もう,一月ぐらい前には,少なくとも市議会のほうに何らかの形で報告,また協議等を行っていただいたほうがよかったのではないかなというふうに思うところです。その点は,防災行政全般について,少し残念なところかなと思います。

 それで,この防災スピーカーの活用に関連してなんですけれども,皆さん御存じだと思いますけど,平成26年度から平成35年度までの10年間,復興増税のほうが国のほうでもありますが,それと関連して,市県民税,それぞれ500円増税になるわけですね。地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源確保ということが目的にされて,市県民税が増税というふうになりますが,今のままだと,市の一般財源の中にそれが入ってしまって,本当にそれのために使ったかどうかがわかりにくいということになってしまうわけですね。ですので,今回,この防災無線のほうを定時放送にも活用するということもありますように,どのように増税にかかったものが──復興増税ということで,防災対策等に使うという目的でなされた増税がどのように,この市の中で防災関係の予算に使われているかということをわかりやすくするという意味でも,この防災スピーカー等を関連づけていただくといいのかなというふうに思ったりします。

 それで,最後,質問についてですが,今回,取り組みについて,また説明していただくということはもちろんですけれども,あわせて住民の方々からも,いろいろなお声があったのではないかなと。今回の取り組みのような活用方法はもちろん,地域の行事,知らせるために活用できへんかなとか,いろいろな形で声があったのではないかなと思いますし,また私自身もそのようなお話もお聞きしてます。行政にもそれを伝えたというお話もお聞きしましたので,そのような声に対して,どのように鈴鹿市として対応したのか,また,今回鈴鹿市からこのようにしますよというふうに,防災スピーカーを活用して定時放送しますよということを告知するわけです。今後どのように住民の方々に働きかけるのか,お答えください。お願いします。


○議長(今井俊郎君) 防災危機管理監。
          〔防災危機管理監 長野克之君登壇〕
○防災危機管理監(長野克之君)
 それでは,3番目の減災への取り組みについての1点目,防災無線の活用について,答弁申し上げます。
 昨年度整備いたしました防災スピーカーは,災害時における市民の皆様への情報伝達システムとして,津波の浸水が予測される沿岸部や,豪雨による河川の氾濫や,土砂災害等の発生が懸念される地域など,68カ所に260メガヘルツ帯の電波を利用した屋外スピーカーを設置するとともに,FM波を利用した屋外スピーカーを22カ所に設置したものでございます。

 さて,本年6月11日付の文書にて,既に議員の皆様にお知らせをさせていただいておりますが,音声の到達範囲を検証いたしますとともに,市民の皆様の防災意識の向上につなげるため,防災スピーカーの定時放送を行うことといたします。
 その概要につきましては,本年7月1日から260メガヘルツ帯の電波を利用した屋外スピーカー68カ所におきまして,土日や祝日を除き,毎日午後5時から1分間程度の音楽を流すというものでございます。
 なお,市民の皆様へは,広報すずか6月20日号にて周知をさせていただきます。

 次に,防災スピーカーを地域で活用したいという御要望についてでございますが,設置いたしました90カ所の防災スピーカーは,単独の拡声機能を有しており,マイクによるスピーカー放送ができます。このことから,防災スピーカーを地域において任意に使用したい旨のお問い合わせもございましたが,このスピーカー機能につきましては,災害時において不測の事態等が発生した際に現地の職員が周辺住民に対し,臨機応変な注意喚起等が行えるように整備したものでございまして,基本的には市職員が操作することを前提といたしております。
 そこで,平常時において地域の皆様がスピーカーを任意に使用するということにつきましては,音声の到達距離が数百メートルもあり,自治会や特定の地域の範囲をはるかに超えてしまいますので,住宅密集地等においては,多くの方に御迷惑をおかけする可能性があります。
 また,90カ所もある防災スピーカーからそれぞれ任意の情報を発信することによって,市民生活に混乱が生じるおそれや,設備の管理者である市自体が放送内容を把握できず,市民の皆様からのお問い合わせにもお答えすることができないなど,さまざまな支障が生じるものと思われます。

 したがいまして,現時点におきましては,職員以外の使用は考えておりませんが,今後,消防団員等の使用につきましては,検討してまいりたいと存じます。御理解いただきますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(今井俊郎君) 中西大輔議員。
 発言残時間の関係もございますので考慮いただくよう,お願いいたします。
            〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君)
 今,説明していただいたので,わかるんですけれども,やはり重要なことは,住民の方々がどういうふうに使うか,住民自治の部分ですね。やはり,その点について,今は基本的には鈴鹿市としての方針を言ってるわけです。ですから,今後,すぐにというわけではないですけれども,住民の方から声があった場合に,そのあたりですね,使えないということではなくて,どうすれば使うように考えられるのか,その際には,どのような課題があるのか, その点を十分に話し合いながら取り組んでいただけるのかどうか,鈴鹿市の方針は基本的にはこうですけれども,地域の住民の方々の声に対して,今,そのような使い方にして,使い方についてはこのような懸念がありますということを行政のほうから言う,その懸念に対して,住民の方々がどのように考えて取り組みを変えていくのか,そこが非常に重要だと思いますので,その点について,もしまた話があった場合には,だめだということではなくて,住民の方々とオープンに 話し合いをして,取り組んでいただけるのかどうか,それだけ最後にお聞かせください。


○議長(今井俊郎君) 防災危機管理監。
 簡潔にお願いします。
○防災危機管理監(長野克之君)
 住民の方が任意に使っていくということに対しましては,先ほど申し上げましたように,非常に,現段階におきましては,デメリットのほうが多いというような判断をいたしております。
 以上でございます。

○議長(今井俊郎君) 中西大輔議員。
            〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君)
 行政のものですけど,市民の税金で買ってるわけですね。デメリットが多いというのは行政が判断して,それを一つの決めにするというのは,やはりおかしいというふうに思います。
 全般,住民参加,自治ということをテーマにしてお話しさせていただきましたが,今後も鈴鹿市においては,より一層の住民参画また住民自治ということに理解を示して取り組んでいただくように,また考えておりますので,以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。


○議長(今井俊郎君) これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。
 この際,暫時休憩いたします。
 再開は13時といたします。

          午 前 11 時 50 分 休 憩