2011年12月定例会一般質問
「鈴鹿市まちづくり基本条例について」

 それでは,三つ目の質問のほうに移らせていただきます。
 三つ目の質問は,鈴鹿市まちづくり基本条例についてですが,ことし,平成23年3月議会で,私,平成22年3月に,みんなでつくる鈴鹿まちづくり条例を考える会からの提言書を受けて,どのように鈴鹿市として取り組んでいるのかを一般質問させていただきました。一般質問に対する答弁はもちろんですが,3月議会には,鈴鹿市議会全員協議会で条例素案のほうも報告されましたが,それ以降,現在まで,どのように行政のほうで取り組まれているのか,また,進捗状況 はどうなっているのかお聞きしたいと思います。
 ちなみに,当時の生活安全部長答弁では,考える会の皆さんには,しかるべき時期に条例案の内容について説明,協議等の機会を持つ予定ということがお話しされておりますし,当時次長であった現生活安全部長からは,5月の役選と6月議会ということを踏まえて考えると,早くとも年末になるのではないかというふうに,上程が年末になるのではないかというふうにお答えをいただいておりますので,それらを踏まえて答弁をお願いします。


○議長(青木啓文君) 市長。
               〔市長 末松則子君登壇〕
○市長(末松則子君) それでは,御質問の鈴鹿市まちづくり基本条例について,答弁申し上げます。
 鈴鹿市まちづくり基本条例につきましては,私が市長に就任をする以前から,その策定作業が進められてきたものでございまして,前市長から引き継ぎを受けますとともに,市長就任後,担当部局から本条例に関するこれまでの経緯や取り組み状況,また,条例の内容等について聞き取りを行ってまいりました。
 条例案を策定するに当たり,公募市民の方々や各種団体の代表者の方々を含む,総勢34名の委員で構成をされました,先ほど議員からも御紹介いただきました,みんなでつくる鈴鹿まちづくり条例を考える会において,長期間にわたり熱心な協議,検討を重ねていただき,平成22年3月には,まちづくり基本条例に盛り込むべき内容について,提言書をいただいております。
 また,議員の御質問にもありましたとおり,平成23年3月の市議会全員協議会において,当時,庁内にて取りまとめられた原案の骨格に係る説明と,その策定に係る経緯等についての報告をさせていただいたことも承知をいたしております。
 私といたしましては,これまでの長年にわたる経緯はありますものの,この条例は,市民の皆様とこれからの鈴鹿市をつくってくための最も基本となる条例であり,また,制定された後には,市民の皆様との協働を進めるための基本となるものであると考えますことから,慎重に取り組むべきものと受けとめさせていただきました。
 このため,まずは,その原案を熟読した上で,全体的な検討を行うことといたしました。その過程においては,条例を考える会の委員長として御尽力賜りました四日市大学の小林慶太郎准教授とも意見交換をさせていただいたところでございます。
 これらの過程を踏まえる中で,本市のまちづくりにおいて,大変重要と考えるまちづくりの基本となる視点を幾つか追加をしたり,また,一部修正をすることが好ましいと考える箇所が出てまいりましたので,これらの事項について,担当部署に対し,現在までに改めて検討をするよう指示をいたしております。
 なお,本条例は,法律に基づき制定するといったものではなく,本市独自の条例を制定しようとするものでございまして,慎重で十分な検討を加えつつも,今後,その制定に向けた作業をスピード感を持って進めていかなければならないと考えております。
 なお,進捗状況,経緯の詳細につきましては,生活安全部長が答弁いたしますので,よろしくお願い申し上げます。

○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
             〔生活安全部長 寺田重和君登壇〕
○生活安全部長(寺田重和君) それでは,私からは,中西議員3番目の御質問の鈴鹿市まちづくり基本条例の策定作業に係る進捗状況について,答弁申し上げます。
 鈴鹿市まちづくり基本条例(案)の策定に関する経緯につきましては,これまでに平成23年3月市議会定例会の中西議員の一般質問の答弁において,また, 平成23年3月24日に開催されました市議会全員協議会において報告申し上げたところでございますが,改めて簡単に説明させていただきます。
 なお,先ほどの市長の答弁と重複する部分がありますが,この点につきましても御了承くださいますよう,お願い申し上げます。
 平成22年3月に,みんなでつくる鈴鹿まちづくり条例を考える会から,仮称,鈴鹿市まちづくり基本条例に盛り込むべき内容についての提言書が提出されたのを受けまして,平成22年5月から,庁内の各部局の職員を構成員とする仮称,鈴鹿市まちづくり基本条例策定委員会を設け,条例案の策定作業を進めてまいりました。
 策定作業につきましては,条例を考える会による提言書をもとに作成しました素案をたたき台に,庁内の各部局の意見等を聴取し,その意見等に検討を加えた修正案を改めて作成するといた作業を繰り返し行い,本年2月に,その時点での案をまとめ,冒頭にも申し上げましたとおり,本年3月の鈴鹿市議会全員協議会において,その基本的な考え方等につきまして,報告させていただいたものでございます。
 議員から御質問のありました,その後の状況でございますが,平成23年度に入りまして,5月以降,末松市長のもと,策定作業に取り組んでいるところでございまして,5月の第1回の打ち合わせ会議を初めとしまして,7月からは副市長も加わり,市長をトップとする庁内打ち合わせ会議を幾度となく繰り返してまいりました。
 市長からその都度,出された指示事項につきまして,事務担当部局にて調査,研究を行ってまいり,一応の見直し案を作成した10月には,庁内策定委員会を開催し,その案について協議をいただいております。
 しかしながら,委員会では,さらなる検討,修正が必要との意見,指摘がございまして,現在,関係各課による検討,調整を図っているところでございます。
 今後,早期に修正を加えた条例原案を確定するよう努め,確定後には,速やかに市議会へ御協議させていただきたいと考えておりますのでよろしく御理解賜りますよう,お願い申し上げます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) 先ほどの市長答弁の中で,視点を幾つか追加,また一部修正という部分があったのですが,それがどのようなことなのかということをお聞かせください。

○議長(青木啓文君) 市長。
○市長(末松則子君) 答弁申し上げます。
 まちづくり基本条例は,まちづくりの基本となる事項を定めるものでありますから,本市のまちづくりにおいて,大変重要な視点であると考えます,健康と安全・安心といった面についても盛り込むように指示をいたしました。
 また,次代を担う子供につきましては,その大切な役割から,さらなる検討を指示をしたところでございます。
 また,修正すべき点につきましては,専らわかりにくい語句や表現等について,再検討するようにも指示をいたしたところでございます。
 以上でございます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) 事務局のほうに,事務局というか,生活安全部ですね,事務局となるのは。そちらにお聞きしたいのですけれども,今回,この条例案 もともと23年3月に提示されたものから修正が入ったということですが,それについては,もともとは,この条例を考える会の方々の提言に基づいて行ってい るものだと思います。
 新市長の体制になって,今回,検討をされて変更,また修正をされているということですけれども,その点について,条例づくり考える会の方々に対して,何か情報提供等を行われたのかどうか,そのあたりのところをお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部長。
○生活安全部長(寺田重和君) 再度の御質問に,答弁させていただきます。
 考える会の皆様につきましては,一部の方からですけども,進捗状況等についての御質問を地域課に対して何度もいただいておりまして,結果,ちょっと日時までは覚えてないんですけども,進捗状況と取り組みの方針については御説明させていただいております。
 以上です。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) この条例のもともとの趣旨自体が,これ,市民のまちづくり参加というふうなところから来てるわけですから,やはり本来であれば,この提言,最初に出されたところから,もう今,もうそろそろ2年近くなりますね,1年半越して2年近くになりますね。ということは,やはりその点について,きちっと本来であれば,説明責任である,果たしていかないといけないということですが,こととなると思いますが,今の答弁では,問い合わせられたから答えたということですね。
 この点について,やはりこれも過去にさかのぼって問題点追求してもあれですので,今後取り組むときに,これ,議会に提出されることも非常に重要だと思いますが,タイムスケジュールですね,これからパブリックコメントやいろいろ入ってくると思いますが,その点も踏まえて,どのようなタイムスケジュールで今後進められるのか,その点をお聞かせください。


○議長(青木啓文君) 生活安全部次長。
○生活安全部次長(市川春美君) 条例策定のタイムスケジュールにつきまして,答弁申し上げます。
 今後の予定でございますけれども,現時点におきましては,パブリックコメント等につきましては,平成24年の2月の予定をしておりまして,そういったパ ブリックコメントとか,あるいは,先ほど議員申されたように,考える会委員への説明とか,あるいは公聴会,あるいは議会との調整等を踏まえる中で,現時点といたしましては,平成24年6月市議会定例会への上程を目途に準備を進めてまいっているところでございます。
 以上でございます。

○議長(青木啓文君) 中西大輔議員。
              〔25番 中西大輔君登壇〕
○25番(中西大輔君) ありがとうございます。
 6月議会の上程というのは,これはもともと平成22年度のところ,段階で想定していた日程と大体重なってくるところだと思うんですけれども,今,答弁を通じて感じるところなのですが,先ほど伊藤議員の市民の声に対することもそうなんですけれども,やはりこのような市民と行政,市との約束事であるまちづくり条例に対しても,これだけ不安定な状況の中で,一体スピード感のある行政対応,また,市民に対する説明責任,そのようなことも含めた,すべての意味で含めたコンプライアンスですね,そのようなことは果たしてうまくいっているのかどうかというのは,非常に不安に感じるところです。
 質問の最後になりますが,提言ですので,特に答弁は結構ですので,市長につきましては,今のような,やはり行政内部でのスピード感のないというか,やはり市民意識と行政とのこの意識の乖離というところですね。その点について,やはりしっかり取り組んでいただいて,市民にとって暮らしやすい,また,市民参加をして,この町に住んでよかったと思われるようなまちづくりに取り組んでいただきたいと思います。
 以上で,私の質問を終わらせていただきます。


○議長(青木啓文君) これにて,中西大輔議員の質問を終了いたします。
 この際,暫時休憩をいたします。
 再開は15時20分といたします。
            午 後  3 時 08 分 休 憩