2011年3月定例会一般質問

「公共交通について」(交通網整備方針、伊勢若松バリアフリー化)

○24番(中西大輔君)
 議席番号24,すずか倶楽部,中西大輔です。
 ことしはニュージーランドの地震であるとか,去年,新燃岳の火山噴火であるとか,かなり地殻のほうが動いていて,そろそろ東海・東南海も,やばいんじゃないかなと思うところなんですけれども,それは,また対策のほう,きちっととっていただけると思いますので,さらりと流しまして,本日は,一般質問として,三つの項目のほうを挙げさせていただきます。

 一つは,公共交通,一つは,まちづくり条例について,もう一つは,地域小児救急医療体制について,この三つをお聞きさせていただきます。
 まちづくり条例については,少し関係ありませんが,この公共交通と小児救急というふうなところについては,鈴鹿市の路線価は,県内でも低位の位置にある中,やはりそれを上げていくためにも,生活の質の向上につながることとして重要ではないかと考えるところです。

 それでは,公共交通についてからお話させていただきます。
 平成20年12月一般質問で,塩浜街道沿いでの公共交通のあり方を私は提案しました。それ以降も変わらず自家用車中心の鈴鹿市の生活状態ではありますが,高齢化社会が進む状況の中,最近では自賠責保険の値上げであるとか,高齢者の任意保険の保険料が上がるであるとか,そのようなこともふえてきております。また,肉体的・精神的な事情から運転することが難しくなったり,また,維持費などの関係から,運転をしない選択をする方々もふえてくるであろうと予測されるのが近年の状況ではないでしょうか。そのような中,公共交通の必要性は,高まることは間違いのないところだと思います。
 また,公共交通については,そのような事情だけではなく,二酸化炭素排出削減という環境面,コンパクトシティや町なか居住といった生活面,高齢者の足であるとか,障害を持った方の足であるとかの福祉面,市外の来訪者の方々の足としての観光面といったことも含めて,多面的に考える要素があるところです。

 少し話は小さくなるような感じなんですけれども,公共交通について,鈴鹿の公共交通を考える事例として,先日,私,知り合いの方とお話している中で,その方,家庭の事情で親を一人にするわけにはいかず,同居というふうな選択を考えたときに,鈴鹿という町は好きだけれども,親を一人でうちに置いておくわけにはいかない。なぜか,公共交通がないから,いろんなとこに行ってもらうことができない。しかし,郷里では親が一人で行動できる交通環境があるから,残念だけれども,鈴鹿を離れて郷里のほうに戻ることになりました,というふうに話されました。

 このことについて,個別に,そのような話には対応できないと考えるのか,それとも鈴鹿の交通と町の関係を見直すべきかと考えるのでは,それによる政策の方向性が全く違ってきます。私は後者であるべきと考えます。
 また,せんだって2月の22日には,岐阜市で開催されたシンポジウム「バスを活かしたまちづくりを考える」を聞きに行きました。岐阜市の場合は,市電が走っておりましたが,それがなくなったかわりに,電車を使うと,LRTというんですけど,大型のバス,連結バスを使ったBRTで,まちづくりを考え直すというふうなことも含めてのシンポジウムだったんですけれども。結果として言えば,このシンポジウムに行きまして,鈴鹿での公共交通のあり方を考える上で。 非常に参考になりました。

 その中で,横浜国立大学の中村文彦教授の基調講演で,ブラジルのクリチバ市というところの例を聞かせていただきました。
 クリチバ市が,どういうふうなことでやっているかというと,都市マスタープランを考える際に,環境,経済,社会の三つの側面から持続性ということ,また,人間中心ということでまちづくりを考えているということでした。そこでは,道路プラス土地利用,プラス公共交通でマスタープランなどを策定されているということです。
 また,教授は,講演のまとめとして,道路網と公共交通を見直して土地利用も考えるということをおっしゃられていました。このことは,鈴鹿市にとって非常に重要な視点ではないでしょうか。

 また,パネルディスカッション,その後にもあったんですけれども,そのパネルディスカッションのコーディネーターが岐阜大学の先生で,その方の発言も含めて,非常に参考になる視点がありましたので,それらのことを下敷きとしながら,今回の質問を考えています。
 それでは,地域公共交通総合連携計画から導かれる鈴鹿市公共交通網整備方針に関連してお聞きします。
 資料のほう,映写してください。
              〔資料をスクリーンに示す〕


 こちら,整備方針のほうで出てくる,市内公共交通網の将来像ということなんですけれども,私,正直な話,これ見ながら,どんなふうな町になるのかなということが,いま一つ,つかみづらかったんですね。いろいろ小さい丸が書いてあって,公共交通をある程度お話させていただいたり,聞かせていただいているので,ある程度わかるんですけども,この図から,どういうふうな鈴鹿の町になるかということがつかみとれませんでしたので,まず,ここで提示されている公共交通の将来像から,どういう鈴鹿市,この交通網から,どういう鈴鹿市の町の姿が出てくるのかということをお聞かせください。
                〔資料の提示を終了〕


○副議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
             〔産業振興部長 林 治門君登壇〕
○産業振興部長(林 治門君)
 それでは,私からは,公共交通についての御質問に,御答弁を申し上げます。
 公共交通網整備方針に基づきまして事業を行っていくことにより,どのような町の姿を目指しているのかといった趣旨の御質問かと思いますが,本市では,公共交通の維持,活性を図るために,平成22年の3月に,地域公共交通総合連携計画を策定をいたしましたが,この計画では,計画の目標として,すべての公共交通機関が連携をし,移動手段を確保する。そして,まちづくり施策と連携した公共交通サービスを推進するの2点を掲げております。

 そして,この二つの目標を実現するため,連携計画では,公共交通の利用促進事業,公共交通の利便性向上事業,また,公共交通と地域資源の連携事業,そして公共交通活性化に向けた推進体制の確立の四つの柱からなる施策を講じることにしております。
 こうした施策の計画,実施に当たりましては,本市の公共交通の維持・活性化のあり方を協議していただく組織でございます,鈴鹿市地域公共交通会議におきまして,市内全体の公共交通網整備の考え方を整理して,その中で施策の位置づけを明確にする必要があるとの御意見をいただきました。

 そうしたことから,本市が目指す公共交通ネットワークの将来像,全体像をお示しし,それに向けて連携計画に定められた事業を計画的に実施をしていく,そうした枠組みを構築するために,公共交通整備方針については,昨年の12月に,地域公共交通会議で御協議いただいた上で作成をしたものでございます。
 この公共交通網整備方針は,都市づくりの基本計画でございます,鈴鹿市都市マスタープランに位置づけられた本市の将来都市構造の考え方と整合を図りながら,公共交通網のあり方や事業の実施方針などを定めたものでございます。

 その基本的な方向でございます都市マスタープランでは,市街地形成の考え方として,牧田,白子,神戸の三つの拠点を中心とした,既存市街地を軸にした市街地形成を目指しておりますことから,まちづくりのインフラとなります,公共交通網の整備に当たりましては,既存市街地内における回遊性及び既存市街地と 周辺地域の円滑な交通が重要となってまいります。
 そこで,牧田,白子,神戸で囲まれた既存市街地を中央エリア,その他の地域を周辺エリアと位置づけまして,中央エリアにおいては,三つの拠点の交流を支える公共交通ネットワークの構築を,また,周辺エリアにおいては,中央エリアに結節するための公共交通網の維持・活性化を,さらには小規模な交通需要に対応できる公共交通システムの構築を目指しているところでございます。

 本市におきましては,こうした公共交通のネットワークを構築するために,公共交通会議で御意見をいただきながら,連携計画に基づき,公共交通網の充実を図ってまいりたいというふうに考えておりますのでよろしく御理解賜りますよう,お願いを申し上げます。

○副議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君)
 今,るる長々とちょっと説明いただいたんですけれども,地域公共交通会議のほうですね。せっかく角南副市長が会議の会長をされているということですので,今,林部長が話されたことも踏まえて,どういうふうな方針で,町のことを考えて会議されたのか,ちょっとお聞かせください。


○副議長(大杉吉包君) 角南副市長。
○副市長(角南勇二君)
 お尋ねですのでお答えしたいと思いますが,どういうふうな方針で,その計画づくりをしていったのかというお尋ね,ちょっと趣旨がもう一つわかりませんけれども,先ほど議員のほうがお示しになられた,鈴鹿市公共交通網整備方針というものについて,実は,昨年,公共交通の連携計画をつくって,今年度から具体化の事業をやっておるんですが,そういう中で,今後の将来像について,連携計画の中でも抽象的な言葉でいっぱい書いてあるんですが,より具体化して,イメージを明確に持った上で取り組んだほうがいいんではないかという御指摘もございまして,昨年の12月に,皆さんの御意見をいただきながら,まとめたものでございます。
 それが,今後の鈴鹿市としての公共交通の将来像ということで,これを目指して取り組もうということでございますが,これにつきましては,先ほど部長のほうの答弁からありましたように,鈴鹿市の都市マスタープランですとか,いろんな計画に基づいて,鈴鹿市の交通網を考えていくと。
 基本的には,鈴鹿市には神戸,白子,牧田と三つの都市拠点がございますので,ここについては,しっかり中心のところの交通を確保すると同時に,それにつないでいく周辺の交通網を,維持・活性化していくということを基本として,先ほど見ていただいたような図面を目指して,公共交通の維持,あるいは活性化を図っていくという方針で取り組むというところでございます。

○副議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君)
 ありがとうございます。
 ほとんど同じことを話されてたんで,あれなんですけれども,それでは次に,ちょっと話,展開させていただきまして,連携計画の内容などを踏まえて,私なりにちょっと参考にしながらつくってみた図のほうについての見解をお聞きしたいと思います。
 資料のほう提示,お願いします。

              〔資料をスクリーンに示す〕

 この図のほうでは,公共交通の結節点の拠点というのを市の東側については,近鉄白子駅,市の中央部として,近鉄平田町駅に置くと考える図になってます。

 それに対して,どういうふうにつないでいくかということなんですけれども,白子駅というのは,市の東側地域,長太から,この海岸線,磯山までもそうなんですけども,市の東側地域は,白子駅につながる拠点として,また,南部として合川地区から,また白子のほうに抜ける線です。これ,今,C−BUSのほうも走ったりしてるんですけれども,もっとシンプルに,こういうふうに白子に向かって動いていくというふうな路線を考えてます。

 逆に平田町駅というのは,市の西部から,今,西部C−BUS,走ってますけれども,一つの路線は,神戸に走ってますが,もうそれをすべて平田に集約してはどうかというふうな提案です。
 そういうふうに大きくまとめたものに対して,一つは,神戸,高岡,石薬師とつなぐ回遊性,周回の路線というのを一つ考えると。

 もう一つは,平田町,井田川,国府をつないで回る路線というのも考えると。
 このあたり,南側のことについては,公共交通連携計画のいろいろ議論の中でも検討されてる中身ではありますが,シンプルに,こういうふうにまとめてはどうかということです。
 また,中の青線というのは,これ,鈴鹿市の方針とも,ほとんど同じだとは思いますが,白子,神戸,平田,牧田ですね,それとサーキットをつないで,ぐるぐると回る路線を設定してはどうかというふうに考えているわけですけれども。
 また,このようにしたときに,既存施設,公民館であるとか,図書館であるとか,いろいろあると思うんですけれども,そういうものをつないで活用するというふうな考えを含めながら,それぞれの路線を考えるということですけれども,このことについて,どのようにお考えになるのか,見解をお聞かせください。
                〔資料の提示を終了〕


○副議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 先ほど御質問の内容といたしましては,白子駅,平田町駅を中心とした公共交通網としての考え方について,どのように考えるかというふうな御質問であったかと思います。
 まず,公共交通網の整備につきましては,先ほど御答弁いたしましたとおり,基本的には本市の将来都市構想像の実現に向けまして,上位計画に定めた,まちづくりの方向性に沿って,公共交通網の整備を図ってまいりたいというふうに考えております。

 具体的には,先ほど申しましたが,都市マスタープランの市街地形成の考え方にあります,牧田と白子,神戸を中心とした既成市街地を拠点として,既存の公共交通機関のサービスとの連携を図りながら,公共交通網整備を行っていくべきであると考えております。
 議員が御提案をされました,公共交通網整備の方向性につきましても,牧田,白子,神戸という中心的な市街地間の回遊性を高めるとともに,その他の周辺地域から,これら市街地へのアクセス確保を基本に考えられており,本質的には私どもと同じような考え方ではないのかなというふうにも思っております。

 しかしながら,周辺地域を初めとする,個々の地域におけます交通改善のあり方につきましては,公共交通網整備方針では,大まかな方向性を定めただけでございまして,実際には地域の特性や住民の交通ニーズ,既存の公共交通機関によりますサービスの実施状況の推移といったことも踏まえながら,それぞれの地域が有する交通課題でありますとか,改善の必要性に応じて,具体的な方策を,今後,検討してまいりたいというふうに考えておりますので,よろしくお願いを申し上げます。

○副議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君)
 今の図,もう一度ちょっと映していただけますでしょうか。
              〔資料をスクリーンに示す〕


 ここで,もう一度考えていただきたいのですが,白子駅と平田町駅ということなんですけども,これ,外に出ていくための駅ということではなくて,連携計画を読むと,四日市や津に出ていく人が多いとか,そういうふうな表現があるんですけれども,外に出ていくのではなくて,両駅ともに,公共交通の結節点として,観光客だけじゃなくて,鈴鹿市民の人たちも訪れたくなる町として,やっぱりあるべきじゃないかと。そういうふうにしていくのが,今,これからの公共交通とまちづくりとの連携で重要かと思いますが,商業や観光拠点として,地域活性化に取り組むべきと考えるところなのですが,その点については,どのような見解をお持ちなのか,お聞かせください。
                〔資料の提示を終了〕


○副議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 公共交通の利用の目的,また,拠点地域となります,いわゆる白子駅,平田町駅につきまして,商業や観光拠点として地域活性化に取り組むべきではないかと,そういった御趣旨の質問に,御答弁を申し上げます。
 公共交通の利用を促進する,また,公共交通のニーズを拡大していくためには,本市といたしましても,目的となる,それぞれの地域の活性化が欠かせないものというふうに認識をいたしております。
 現在,本市では,白子駅や平田町駅周辺地域を初めといたしまして,市内の各商業ゾーンの活性化に関しましては,既存商店街を対象にした空き店舗対策でありますとか,にぎわい創出のための取り組みに対する支援であったり,街路灯を初めとする基盤整備に対する支援も行っているところでございます。
 また,白子地区におきましては,中心市街地活性化基本計画を具現化させるために,市と地元自治会,商店街,また商工会議所によりまして,白子駅西活性化協議会を設立し,活性化事業を実施をいたしております。
 今後も,こうした取り組みを通しまして,商業機能の維持と活性化を図り,町の魅力を創出してまいりたいというふうに考えております。

 また,地域公共交通総合連携計画では,先ほども申しましたように,まちづくり施策と連携した公共交通サービスを推進する,いわゆる交通まちづくりを目標に掲げてもおります。このため,商店街のほか,大型店やスーパーといった商業施設とも連携を図りながら,商業振興と公共交通利用の促進に,それぞれ寄与できるような取り組みを,公共交通会議の中で協議をしてまいりたいというふうに考えております。
 なお,都市の魅力を高めるためには,都市マスタープランの都市づくりの基本方針に基づきまして,それぞれの地域の魅力づくりに向けた事業が計画,実施をされておりますので,公共交通網の整備に当たりましては,こうした施策との連携も視野に入れながら,今後,事業を計画,実施してまいりたいというふうに考えておりますのでよろしく御理解賜りますよう,お願いを申し上げます。

○副議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君)
 やっぱり漠然とする,仕方がないんですけれども,岐阜のシンポジウムに行ったときに,先ほど言いました,パネルディスカッションのときのコーディネーター,実は竹内伝史先生という方が行ってらっしゃいました。ぴんとくる方もいらっしゃると思いますが,NTT西日本跡地土地利用転換計画で座長を務められた先生です。その方が非常に印象に残ることを言われてたんですけれども,公共交通が直接町を変えるのではなく,住民の生活を変容させ,それが町のあり方を変えると考えると。町のにぎやかさ,コミュニティの再生を公共交通が担っていく,まちづくりのルネッサンスという言葉はよくありますが,人間性の復興が大切と考えているということでありました。

 今,いろいろ説明していただいたんですけれども,鈴鹿市の政策の方向で足らないのは,そこに,どのように人が集って,どのように活動するかということが見えないということではないでしょうか。計画だけはある,しかし,そこにどういうふうに人が活動するのか,それが見えない。社会というのは,人が構成するものですから,やはりそこのところをしっかりと盛り込まなければ,絵にかいたもち,意味のない計画になってしまうというふうに考えますので,この点については,産業振興部だけではなくて,当然,鈴鹿市,行政全体的にかかわってくることだと思いますので,考えていただきたいと思います。

 それでは,資料2を映写していただけますでしょうか,また。
              〔資料をスクリーンに示す〕


 この図で,もう一度考えていただいたときに,次に,赤丸にしてあるのが近鉄の伊勢若松駅なんですけれども,なぜ赤丸にしてあるかというと,近鉄鈴鹿線,平田町駅を拠点にすると。また,近鉄の鈴鹿市駅には,ここ,鈴鹿市役所があるということから考えると近鉄線,この外から来た方が近鉄線を使って,もし,この鈴鹿市役所に来るのであれば,どこから乗りかえになるかと申しますと,大体,近鉄の伊勢若松駅ではないかと考えるところです。

 公共交通のあり方においては,重要な位置づけになっているというふうに考えられます。
 しかし,伊勢若松駅,バリアフリーではありません。駅のホーム渡るのに,階段上らないといけないというふうな状況で,バリアフリーにはなっておりません。
 ここのところで,国土交通省補助事業あるんですけれども,それを踏まえながらお話させていただきますと,伊勢若松駅,1日の駅の利用者数は約1,900人といいます。これだと国土交通省の補助要綱には適合しないということになるんですけれども,実際のところ,近鉄鈴鹿線全体としての利用者数というのは,4駅トータルで約9,000人ということになってます。伊勢若松で1,900人,中で9,000人ということは,これは,伊勢若松で乗りかえる人は,もっといるんではないかと。最低でも,伊勢若松を利用して,この鈴鹿線に入ってくる人は,1日,5,000人を超えてくるんではないかというふうに考えられると思います。

 そういうふうになると,そういうふうに考えたときに,国土交通省の補助要綱にも,バリアフリー化推進事業というのがあるんですけれども,その鉄道駅のバリアフリー化補助金事業について,適合してくるというふうに考えられると思います。
 このことについて,国交省に直接電話で問い合わせたんですけれども,ちょうどそのとき担当課の方もいらっしゃって,私が電話口で話してるのを聞いてもらってたんですけれども。基本的に,基本方針には,1日利用者数が5,000人という基準を置いていますが,それ以下でも対応している事例はありますよというふうにおっしゃってました。
 また,その担当の方との話の中では,そのような,この補助金事業も含めて実現するためには,自治体の熱意次第ではないかということも,おっしゃってました。まさに,ここ重要じゃないかと思います。
 とすれば,鈴鹿市が公共交通を本当に真剣に考えるのであれば,伊勢若松駅のバリアフリー化というのは,早急に取り組むべく課題だと考えますが,市の見解,お聞かせください。
                〔資料の提示を終了〕


○副議長(大杉吉包君) 産業振興部長。
○産業振興部長(林 治門君)
 伊勢若松駅のバリアフリー化に対しまして,早急に取り組むべきではないかというふうなことに対します市の見解は,どうかとの御趣旨の質問であったかと思います。
 伊勢若松駅につきましては,白子駅,鈴鹿市駅,平田町駅といった,中心的市街地に位置する駅への乗り継ぎ駅として重要な機能を有しておりますので,中心的市街地間の回遊性を高めるために,バリアフリー化によって利便性を向上させることは,本市の公共交通網の整備に際しまして,非常に重要な課題であるというふうに認識をいたしております。
 また,このほかの鉄道駅に関しましても,バリアフリー化による利便性向上が望まれている施設も幾つかございます。

 こうした鉄道駅を初めとする交通施設のバリアフリー化につきましては,地域公共交通総合連携計画や公共交通網整備方針には,具体的な取り組み目標は掲げておりませんけれども,ハートフルプランなど,ほかの関係計画に基づき,これまでも各交通事業者と協議を行ってきたところでもございます。
 なお,法律に基づきます特定旅客施設のバリアフリー化につきましては,近鉄白子駅ではエレベーターの設置工事が,また,近鉄平田町駅ではスロープの緩斜化工事が,ここに完了もしており,市といたしましても,国や県と協調をし,支援を行ってまいったところでございます。

 一方,伊勢若松駅のバリアフリー化に関する交通事業者との協議についてでございますが,エレベーターやエスカレーターの設置を行う際には,現在の連絡通路が老朽化をしていることとか,プラットホームを広げる必要があること,また,大規模な施設整備が必要となりますことから,また,その整備に公的な支援が得られる特定旅客施設にも該当しないというふうな制限もございますことから,現時点でのバリアフリー化は,大変困難な状況にございます。
 しかしながら,バリアフリー化により,利便性が向上いたします白子駅や平田町駅において,より一層の利用促進が図れますよう,伊勢若松駅のバリアフリー化の促進に向けても,今後,交通事業者と協議をしてまいりたいというふうに考えておりますので御理解を賜りますよう,よろしくお願いを申し上げます。

○副議長(大杉吉包君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君)
 この鈴鹿市役所というのは,鈴鹿市駅のそばにつくったわけですよね。ほかの市・町から視察に来たりとか,この市役所に来るために伊勢若松駅,近鉄線使ったら,どうしても乗りかえないといけないんですよね。
 そういうふうな計画で,ここにも市役所を建てているのに,進められない,進めにくいというふうにやっているのは,本当に市民として,市民の課題ということを理解しているのか,そこのところで,やはり行政の問題点というのが非常に見えてくるのではないかと思います。
 ですから,僕も,この期というのは,3月で終わってしまうわけですけれども,継続して取り組まなければいけない,本当に公共交通を考えるんであれば,しっかりやらないといけないというところだと考えますので,その点,申し送りのほう,よろしくお願いします。

 今後,公共交通の利用促進,向上を取り組んでいくためには,やっぱり目的地の魅力を高めること,先ほど平田町駅と白子駅のことを言いましたが,そこだけの魅力を高める,そこの魅力を高めることも非常に重要なんですけれども,当然,路線上にある,いろいろな施設とか,取り組みであるとか,そこの魅力を上げるということも必要ですね。それがなければ,その公共交通に乗って,どこかに行こう,また,公共交通に乗ることで,人といろいろおしゃべりしながら行こうということが,なかなか進まない。そういうふうなことがなければ,公共交通というのはふえないわけですよね。

 また,自動車で行くよりも,当然,利便性が高くて,コストも安く,低く設定されるというふうなことが必要になってくると考えられるところで,これは,一つの例えとして聞いていただければいいんですけれども,公共交通について,公共施設の駐車場を有料化というふうなことが一つ考えられるかと思います。例えば,そうすることによって,そこで出てきた利用料を財源にして,公共交通の利用料ですね,そういうふうな利用料金の低減に充てるということも一つの考え方かもしれないです。
 ともかく,大きな枠組みで,公共交通を考えていただいて,鈴鹿市が,より活性化する,そのことについて,先ほども申しましたが,産業振興部だけではなくて,全体でしっかり考えていただきたいと思います。