2009年12月定例会一般質問
「海岸線における取組について」
(漂着ゴミ、騒音)

○24番(中西大輔君) 議席番号24,すずか倶楽部,中西大輔です。
 質問に先立ちまして,せんだって11月7日に行われました,若松海岸美化ボランティア活動におきましては,原田議員ともども,私も参加させていただきまして,また,鈴鹿市の方からは,市長を初めとして,職員の皆様からも,多数の御参加・御協力いただき,ありがとうございました。このような機会を通じて,海岸線の関心が高まることを期待してやまないところです。
 また,話の方なんですけれども,ちょっと少し前に地域主権,地域分権という話がありましたが,そのような中では,やはり首長の発信力,また,議会としての,この発信というふうなところで,議会の責任というのが大きくなってくるのだなということを考えながら聞いておりましたが,まずもって,議員1人よりも,やはり首長,市長の発信力というところの大きさをぜひ感じていただいて,また,お聞きいただければなと思います。
 それでは,本日は2点,鈴鹿市の海岸線への取り組みについてと,休日におけるスポーツ外傷への対応についてを質問させていただきます。

 それでは,鈴鹿市の海岸線への取り組みについてですが,鈴鹿市の海岸線については,鈴鹿市の各種計画,都市マスタープランや観光振興基本計画,現在,策定中の景観計画中でも取り上げられるなど,海岸線地域の住民との関係にとどまらず,鈴鹿市全体,シティセールスの上でも重要な資源となっていると言えます。また,市にとって,重要な位置づけであるからこそ,各種計画に入っているのだとも考えるところです。このような海岸線をより魅力あるものにしていくことは,市民生活の上での価値向上だけではなく,観光集客の面からも大切な政策方向であると考えるところです。
 しかし,現状では,漂着ごみや不法投棄,花見などの夏季の騒音問題などの迷惑行為や,海岸線砂浜の侵食などの課題がたくさんあります。それらにどのように対処していくかが,これから鈴鹿市の問われるところではないでしょうか。
 それでは,漂着ごみに関して,質問させていただきます。
 資料の方,映写,お願いします。
              〔資料をスクリーンに示す〕

 こちらの方なんですけれども,私の地元でもあります千代崎海岸では,多量の降雨の後に,葦類や流木を初めとして,ペットボトルやプラスチックごみなどが大量に漂着することがあります。
 見ていただきますと,この堤防なんですけども,下のところ,砂浜の色と,ちょっとわかりにくいかもしれませんが,ずっと連なってある,これすべて漂着ごみとなっています。
 それらは見ていただくとよくおわかりかもしれませんが,時として,非常に膨大な量となっています。
 ことし8月にも,市内の飲食店の方が企画してやりました海岸清掃にも,私参加していたんですけれども,その際にも,相当量の漂着ごみがありました。
 また,漁業関係者の方に話を聞いたところ,やはり,これ,千代崎海岸ででも,これは白子の港から千代崎の港のところまでですけれども,千代崎以北の海岸についても,漂着物は多いとのことでした。
 このように,大量の漂着物が流れ着くことは,県内でも広い砂浜海岸を持つ鈴鹿市の課題であると考えます。
 また,話を聞いていく中で,過去,岐阜県で発生した長良川へのバス転落事故の際には,その際に不明になられた方の御遺体が,長太近辺の海岸に漂着したという事例もあると聞きました。
 このことから,やはりこの漂着ごみが多いこと,また,そのような事例があったことについて,海流等で何らかの理由があるのではと考えました。
 そこで,先ほどの鈴鹿の海岸に,どうして漂着物が多く流れ着くのかということで,海流について調べましたところ,三河湾環境フォーラムのホームページ上ですが,閉鎖水域での海流モデルとして,伊勢湾の海流の動きが取り上げられていました。
 資料の方,映写お願いします。

 こちらですが,執行部から見ると,視力検査のやつのように見えるかもしれませんが,こう見ていくと,まず,その三河湾環境フォーラムさんのやつを参考に作成させていただいたんですけれども,伊勢湾の奥の方で,まず,若松から箕田,長太沖から湾奥に向かって,そこから常滑の方を回って鈴鹿に向かう海流があります。また,伊勢湾の中部では,鈴鹿から知多半島に向かって,津の沖をめぐって鈴鹿に戻ってくる海流があるということがわかりました。このような二つの海流の動きが鈴鹿沿岸に漂着物を多く運んでくる要因ではないかと考えました。
 それでは,また,次の資料の方,映写の方お願いしたいんですけれども,昨年の千代崎海岸の状況についてなんですけれども,こちらの方,大雨が,この大量に漂着する状態がわかっていただけるのではないかと思います。
 葦類だけではなくて,ビニールであるとか,プラスチックである,また,そのような生活ごみというふうなところも流れ着きます。

 今ここで映写されている内容で人が映っているのですが,これはなぜかというと,昨年,この千代崎海岸でアカウミガメがふ化して,海に帰ったということがありました。そのときに撮った写真なんですけれども,この際も,この漂着した,発見された方がおっしゃってたんですけれど,漂着した葦類に,ウミガメの子供がひっかかっていたと,それでウミガメがふ化して出ていったんだということに気づいたということをおっしゃってたんですね。このときに,もしこの発見というのがおくれていたら,どうなっていたかということで,これ,鳥羽水族館の方とかにも,ちょっと電話したりしてお聞きしてたんですけど,恐らく日光の下で,多くは死んでいたであろうと,そういうふうなことをおっしゃっていました。
 また,この後,昨年の11月なんですけれども,同じ海岸なんですけれども,この現場に行ったんですけれども,資料の方,また映写の方,お願いします。
 このときも現場に行ったんですけども,漂着ごみ,違います。こちらの方の,済みません,資料の6の方になりますかね。

 こちらの方ですけれども,このときも現場に実は行ってたんですけれども,漂着ごみが集められて処分されるところなんですけれども,この過程で回収して集積されたごみに,不審火があったという事例があります。地元の,この現場で,ちょっと話してたんですけれども,恐らく悪意ではなくて,逆に集まってたから,燃やしたらいいんじゃないかということで,火をつけた人がいるんじゃないかということもあったんですけれども,ただ,やはりこのような事例があるとい うことについては,十分に考えるべきことではないかと思います。
 このようなことを念頭に,地元自治会長さんと漂着ごみについてお話をさせていただいたところ,このような海岸に広く広がる漂着ごみを片づけないでいると,1度目にたまったところの海側に,次々と今度は,海側の方に,また,漂着ごみがたまっていく,また,逆にたまったやつの後ろ側に,漂着ごみがたまったりするという事例が出てくるそうです。このたまっていく過程の中で,もともとあった漂着ごみはどうなるかというと,逆に今度はそれが砂に埋まっていくと, また,それを処理するのが大変になるということをおっしゃってました。
 このような形で,ごみが漂着するようになったのは,お話をしていきますと,長良川河口堰が建設されて以後,こういうことが多くなったということもおっしゃられてましたし,それに関連すると,過去については,川の流れが常時,一定量あることで,この葦などのものが一度にたまるということはなかったと。また,葦が,川の方で,よしずの原料になるということで,このエリアを区切って,葦の権利みたいなこともやってたというふうなことがあるらしく,そのように葦が利用されていたということ,また,流れ着いたものについては,燃料としても使われていたということもあって,一度にたまることはなかったん違うかというふうなことでおっしゃってました。
 そういうふうなことを現在のペットボトルやプラスチック,ビニール製品などの漂着物を含めると,そういうふうな意味で,漂着物については,私たちの生活の変化ということも大きな影響を持っていると考えるところです。
 それで,さきの三重県議会,9月議会においてなんですけれども,市選出の田中 博議員の質問の中で,海岸清掃に関連する質問があったんですが,このような漂着ごみに関して,現状,どのような対応を鈴鹿市は行っているのか,お聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 市長。
               〔市長 川岸光男君登壇〕
○市長(川岸光男君) それでは,中西議員の御質問に,御答弁申し上げます。
 海岸線への取り組みについてでございますが,伊勢湾に面しております本市の海岸は,伊勢の海 県立自然公園に指定をされております。
 千代崎海岸につきましては,県内最北の海水浴場であり,鼓ヶ浦海水浴場につきましては,日本の白砂青松100選に選ばれるなど,本市の海岸は,本市特有の景観資源でございまして,また,重要な観光資源でもあると考えております。
 議員御質問の漂着ごみの問題でございますが,台風や大雨のときに,本市の海岸沿いに流木やペットボトルなど,大量のごみが漂着しており,その処理について,大変苦慮しているところでございます。
 本市といたしましては,夏から秋にかけて雨が多い時期に,清掃業務を行い,海岸環境の保全に努めております。
 また,春から秋にかけましては,地域住民を初め,企業,各団体のボランティアによる清掃活動の御協力をいただいているところでございます。
 なお,御質問の詳細につきましては,土木部長より答弁をいたさせます。

○議長(大谷 徹君) 土木部長。
              〔土木部長 大井明人君登壇〕
○土木部長(大井明人君) それでは,私からは,海岸漂着ごみの現状について,御答弁申し上げます。
 最初に,鈴鹿市の海岸線は,延長約13.7キロメートルあり,内訳といたしまして,建設海岸6.2キロメートル,港湾海岸5.1キロメートル,漁港海岸2.4キロメートルあり,建設海岸と港湾海岸が三重県の管轄で,漁港海岸が鈴鹿市の管轄でございます。
 漂着ごみにつきましては,台風時はもとより,木曽・長良川上流部での降雨で流出した流木等のごみが,潮流の関係で,鈴鹿市を中心とした伊勢湾沿岸に漂着し,その対応に苦慮しているところでもございます。
 漂着ごみへの対応につきまして,市といたしましては,三重県が管理いたします建設海岸,港湾海岸においては,三重県から海岸環境整備事業として委託を受 けており,事業予算1,200万円の中から,清掃業務を業者に委託して,6月と10月の年2回実施し,環境整備に努めております。
 また,中西議員にも御参加いただいております海岸清掃ボランティアなど,地域住民や各団体のボランティア活動により,海岸環境の保全に御協力をいただいております。
 ごみ回収,処理につきましては,市民の皆様方がボランティアで集められたごみも含めまして,分別処理して対応しておりますが,海岸線でありますことから,砂の処理に時間を要しているところでございます。
 今後も引き続き,地域住民や各団体の協力を賜りながら,海岸環境の整備に努めてまいりたいと考えておりますので,御理解・御協力を賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
 それで,四日市市,津市,松阪市,常滑市と,担当課の方に電話でいろいろちょっとお聞きしたんですけれども,そうすると,海岸の形態,海岸線の長さであるとか,形態であるとか,そういう関係もあるためか,鈴鹿ほど漂着ごみについて,意識があるというふうな感じは受けませんでした。
 常滑市では,台風18号の被害のときにも,高潮でふだん上がらないところに,1メートルぐらいの幅で,漂着の葦類とかが流れていましたというふうなことはおっしゃっていました。
 それで,今,ちょっとお話の中で出していただきました,県からの1,200万円の委託事業に関して,近隣の他市との比較含めて,詳しくお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 土木部参事。
○土木部参事(坂下正広君) 県内の海岸清掃状況について,御答弁申し上げます。
 海岸管理者の三重県鈴鹿建設事務所に確認いたしましたところ,県内の海岸清掃につきましては,主に海岸環境整備事業として,市・町に委託し,対応をお願いしているとのことでございます。
 なお,三重県が委託している市・町は,本市を初め,伊勢市,鳥羽市,志摩市,尾鷲市,熊野市,南伊勢町,紀北町の6市2町とのことでございます。
 また,三重県と委託を結んでいない市につきましては,三重県,市,地域住民,企業,団体等で実行委員会を組織し,年1回,海岸一斉清掃を行っているとこもございます。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) それでは,今の伊勢湾岸で言うと鈴鹿市だけということになってくるんですけれども,過去どういうふうな経緯で,県とこのような委託契約を結ぶことになったのか,また,海岸環境調整事業について,現在どういうふうな形で県と話し合いを行っているのか,お聞かせください。

○議長(大谷 徹君) 土木部参事。
○土木部参事(坂下正広君) 北勢・中勢地域で三重県と海岸環境整備事業の委託契約を結んでいるのは鈴鹿市だけとなっております。
 経緯につきましては,定かではございませんが,本市の海岸線はノリの漁場や海水浴場として利用されていることから,水準の高い環境保全が求められていたと考えられます。
 事業の開始時期につきましては,平成6年度から実施しております。
 また,県との協議につきましては,海岸清掃業務を管理者の三重県で対応できないか調整会議の場や,個々の打ち合わせ等で協議を重ねてまいりましたが,本 市の海岸については,ノリ漁場や海水浴場として利用されており,これまでどおりの水準で海岸環境保全を求められるのであれば,引き続き,県との委託契約を 結んで,事業を継続してほしいとの回答でありました。
 市といたしましても,景観や環境保全の面から,現在の水準を維持していくことが必要と考えており,継続して事業を行うことで,海岸環境の保全に努めてまいりたいと考えておりますので,御理解賜りますようお願いいたします。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 県との関係の中で,現在の水準を維持してということなんですけども,そこのところが,ちょっと非常に,ちょっと課題となっているところでないかと思ったので,今回の質問になってるんですけれども。
 さきの田中県議への県からの答弁の中で,緊急雇用対策の中で,海岸漂着物の調査を行っているということもあったんですけれども,少しちょっと,今さっきとずれるんですけれども,現在までのところ,県として,鈴鹿市の海岸線について,このことについて何か連絡,報告,協議ありましたでしょうか。


○議長(大谷 徹君) 環境部長。
○環境部長(高井秀基君) それでは,私から,ただいまの御質問につきまして,御答弁申し上げます。
 議員御指摘の三重県からの海岸漂着物の調査についてでございますが,本年10月1日付で,三重県環境森林部水質改善室長及びごみゼロ推進室長の連名にて,伊勢湾全域海岸漂着ごみ等実態調査事業の実施に係る依頼がございました。
 当事業は,本年7月15日に公布されました,美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律に基づきまして,三重県が海岸漂着物対策の総合的な推進を図るために,伊勢湾の海岸漂着ごみの実態を調査するものでございます。
 三重県からは,当事業により回収した漂着ごみの処理につきまして,協力依頼がございましたので,三重県からの委託を受けた業者と本市の各処理施設,清掃センター,不燃物リサイクルセンターとの間で,その処理方法等につきまして協議をさせていただきました。
 以上,御報告申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) いろいろお話をお伺いしていると,やはり県との関係というのがどうしても出てくるところではあるんですけれども,そこのところをどういうふうにクリアしていくのかというのが,これからちょっとまたお聞きしたいところなんですけれども。
 現状ですね,県がいろいろ言ってくる中で,この体制の中で,地域からいろいろ要望出てくると思うんですけれども,現在の体制の中,必要に応じて漂着ごみの回収や処理,対応ですね,回数をふやすなど,可能かどうかということをちょっとお聞きしたいんですけれども。

○議長(大谷 徹君) 土木部参事。
○土木部参事(坂下正広君) 漂着ごみの清掃回数につきましては,原則2回で対応しておりますが,2回目の清掃後に台風等でごみが漂着すれば,清掃回数をふやすということは可能だと思うんですが,最終的には三重県の判断になると考えております。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) そこら辺のところが,また,これから後なんですけれども,ともかく,この海岸のごみ清掃に関してなんですけれども,他市・町でボランティアの方が参加して,結構していただいてるということをおっしゃってました。
 常滑市でも,基本的にはボランティアの方に掃除していただいて,それを市の方の負担で片づけたりしていますということは言ってたんですけれども。
 そういうふうなところで話を聞いていくと,高齢者の方で日常的に清掃を行っている方がいらっしゃったり,また,観光協会の方で自治会と連携して掃除をしているなどのこともありますが,そういうふうな形で,地域活動や景観面,観光面,環境面など,住民,市民とどのような形で鈴鹿市として海岸線清掃に取り組んでいるのか,それぞれ関係するところで,実施時期も含めて把握している状況をお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 産業振興部長,大きな声で言ってください。
○産業振興部長(鈴木良一君) それでは,私からは,海岸線のうち,海水浴場と漁港区域内の漂着ごみの処理につきまして,御答弁の方,申し上げます。
 まず,海水浴場についてでございますが,千代崎海水浴場及び鼓ヶ浦の海水浴場は,例年7月の上旬から8月下旬にかけまして,地元の観光協会を初めといた しまして,鈴鹿警察署,四日市海上保安部,鈴鹿市漁業協同組合の皆様などの御協力を得まして,海難事故防止に十分配慮しながら,50日間前後,開設をいた しております。
 これらの海水浴場の清掃につきましては,海水浴場の美観を有し,海水浴客のけが防止を図るために,海水浴期間中に実施をいたしております。
 実施の時期につきましては,例年,海水浴場開設期間の中で,最も繁忙期でもございます夏休み前の7月の20日前後に1回,お盆前の8月の10日前後に1回の合計2回,三重県からの委託業務とは別に,本市独自で業務委託を行いながら,海岸清掃を実施をいたしております。
 また,そのほかにも,海水浴場の開設期間中を含めまして,地元自治会を初め,各観光協会の皆様の御協力によりまして,海水浴場の景観と環境の保全に努めていただいているところでございます。
 さらに,海水浴場開設期間中におきましては,コンテナボックスやごみ箱などを各所に配置をいたしまして,海岸のごみを削減するための配慮も行っております。
 以上のような取り組みを行い,海水浴場を訪れる皆様を気持ちよくお迎えできますように,可能な限りの努力を図っているところでもございます。
 続きまして,漁港区域内の取り組みにつきまして,御説明の方,申し上げたいと存じます。
 本市の海岸線のうち,白子漁港,鈴鹿漁港,若松漁港の三つの漁港区域につきましては,ノリ養殖,コウナゴ,アサリ,カタクチイワシ,アナゴなど,本市漁業生産の主要な基盤の施設となっておりまして,本市が管理を行っております。
 本市では,漁船の航行や係留,及び荷揚げ作業などの安全を確保するために,施設の整備でありますとか,適正な維持管理を行うとともに,台風や大雨によりまして,漁港内に流入をしてまいります稲わらでありますとか,枯れ草等,漁港内で発生したごみ等につきましても,鈴鹿市漁業協同組合に委託して,清掃を 行っております。
 漁港区域内への漂着ごみにつきましても,海岸管理者でございます三重県と協力をしながら,対応しているところでございますので,どうぞ御理解を賜りますように,お願いを申し上げたいというふうに存じます。
 私の方からは,以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 環境部次長。
○環境部次長(長田孝雄君) それでは,私から,市内で実施していただいております海岸清掃ボランティアの状況につきまして,お答え申し上げます。
 海岸清掃ボランティアにつきましては,海岸管理者であります三重県鈴鹿建設事務所に確認させていただきましたところ,平成21年度は磯山海岸から南長太海岸にかけまして24団体,約4,900名の方々によりまして,20回実施していただいております。
 具体的には,磯山海岸では,8月と10月に延べ4回,鼓ヶ浦海岸では,5月から10月までの間に延べ8回,白子港緑地周辺では,9月と10月に延べ2 回,原永海岸から若松海岸にかけまして11月に1回,千代崎海岸では6月から9月までの間に,延べ4回,南長太海岸では,6月に1回実施していただいておりますが,6月から10月の5カ月間にほとんど集中しております。
 以上が,海岸清掃ボランティアの実施状況でございます。
 御理解賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
 かなりしていただいているということで,こういうふうな市民活動の方にも,県ということだけではなくて,市の方からも,積極的に協力の方をしていただくことを望みます。
 それでは,さきの答弁中なんですけれども,回収された漂着ごみに関して,砂の処理に時間を要するというふうなことがあったと思うんですけれども,それも含めまして,回収されたごみについて,どのような形で処理が行われて,また,その際にどのような課題,問題点があるのかをお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 土木部参事。
○土木部参事(坂下正広君) 漂着ごみの回収処分について,御答弁申し上げます。
 三重県の管理する海岸漂着ごみにつきましては,先ほども土木部長が御答弁いたしましたとおり,事業者に委託しまして,海開き前の6月と10月の年2回実施しております。
 回収につきましては,海岸漂着ごみであるため,砂の除去をするのに,最終的には人力に頼らなければならないということで,時間を要しているところでございます。
 その後の処分につきましては,流木等の可燃性ごみから,空き缶,プラスチック容器等の不燃性ごみをそれぞれ分別しまして,処理施設に搬入しております。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 環境部次長。
○環境部次長(長田孝雄君) それでは,私から,回収されました漂着ごみが本市のごみ処理施設において処理される際に発生します問題点等につきまして,お答え申し上げます。
 回収されました漂着ごみは,本市のごみ処理施設に搬入され,適切に処理を行っております。
 流木等の可燃性のごみは,御薗町にございます清掃センターにおきまして,焼却処分を行っておりまして,また,空き缶,プラスチック容器等の不燃性のごみは,国分町の不燃物リサイクルセンターにおきまして破砕した後,埋め立て処分を行っております。
 このように,それぞれのごみ処理施設において漂着ごみの処理を行っておりますが,その処理過程におきまして,種々の問題が発生しております。
 まず,可燃性のごみを処理しております清掃センターでございますが,貝殻に付着した砂によりまして,焼却後の灰を搬送するコンベア内が泥状となることから,コンベアの作動に支障を来す場合があり,灰の搬送ができず,焼却炉が停止することとなります。
 また,流木を破砕する際には,付着しております砂の影響によりまして,破砕刃の切れが悪くなり,十分な破砕ができない場合がございます。
 一方,不燃性のごみを処理しております不燃物リサイクルセンターにおきましても,清掃センターと同様に,ごみに付着しております砂が,破砕施設のコンベア及び破砕機の作動に影響を与えております。
 このように,問題を未然に防ぐために,現在,本市では漂着ごみの回収を委託しております業者に対しまして,ごみに付着している砂を極力除去できる作業方法を指定しておりますとともに,各処理施設の受け付けにおきましても,砂の付着状態を中心に,搬入ごみの確認を厳格に行っております。
 また,ポリ容器等の漂着ごみは,内容物が確認できないため,化学物質など,非常に危険な物質が入っていることもあり,市の施設では対応できない場合もあります。
 以上が,本市のごみ処理施設において漂着ごみを処分する際に発生している問題等でございますので,御理解賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
 種々の課題があるということで,その点については,ちょっと後で,また,提案の方で移らさせていただくんですけれども,化学物質等が入っていると危険ということがありましたので,それに関連しまして,海岸漂着ごみに関して,国土交通省から,資料の方,ちょっと映していただけますでしょうか。
              〔資料をスクリーンに示す〕
 海岸漂着危険物ハンドブックが作成されて,国土交通省のインターネットホームページ上で,PDFデータとして配布されています。これについて,海岸漂着危険物の危険性を子供にもわかりやすいように紹介していますと,プレスリリースにもありますから,ボランティア活動の参加や環境教育の一環として,子供たちに対して学校でも活用されてはどうかと思います。
 鈴鹿の海岸には,水生哺乳類の死骸であるとか,また,ウミガメなどの死骸も漂着する場合もありまして,それについても載っていますので,どうかと思いますが,その点,どうでしょうか。


○議長(大谷 徹君) 教育長。
○教育長(水井健次君) 今,議員から御指摘いただきました海岸漂着危険物ハンドブックですが,これは市の環境部の職員の方から,私も紹介いただいて,見せていただきましたけども,改めて海岸に漂着する,そういう危険物がいろいろあるということを勉強しました。
 また,これは,このハンドブックは,子供にもわかりやすいようにルビを振ってあって,写真や,こういうもんが張ってますんで,そしてまた,国土交通省で すか,ホームページでダウンロードできるということですから,比較的簡単に扱うこともできるということで,できるだけ早い時期に,各市内の幼稚園,小学 校,中学校,特に海岸の学校に紹介して,教職員の指導資料として,あるいは教材として活用できないか,検討していきたいと思います。
 よろしくお願いします。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
 ぜひ,環境教育の方,推進の中で使っていただければと思います。
 それでは,先ほど言いました提案のことなんですけれども,地域の方の意見として,陸から海に向かって吹く西風のときに,漂着の葦類などを地元に委託してもらう形で,少量ずつでも焼却することはできないかということをおっしゃっていました。
 根拠となることなんですけれども,資料の方,映写,お願いします。
              〔資料をスクリーンに示す〕
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律の第16条の2,焼却禁止の項目で,例外規定が書かれています。これも海岸管理者が焼却することができるというふうな ことが書いてありまして,それに対応する法律施行令の第6章において,焼却可能な廃棄物が挙げられていますので,このことを適用する形で,次のようなこと を提案させていただきたいと思います。
 まず,漂着ごみですね。必要に応じて対応することが難しいということであれば,少量ずつの処理ができるように,地域自治会やNPOであったりとか,そういうところに事業委託をする形,これ,海岸管理者になるんですけれども,葦類など,自然由来で焼却が容易なものについては,その場で焼却処分をして,ペットボトルであるとかプラスチック,それとビニールなど,不燃物に関しては,その行動と一緒に集めていただいたものを定期的に回収するという仕組みをつくってはどうかということです。
 こうすることで,結果的に処理コストも低減されることにもなりますし,定期的に美化活動が行われることで,鈴鹿の海岸線価値向上にもつながるとも考えますが,どのようなことが課題として考えられるのか,お聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 土木部参事。
○土木部参事(坂下正広君) 葦類等の焼却処分についての御質問に,御答弁申し上げます。
 海岸管理者であります三重県に確認をいたしましたところ,現場のような焼却処分につきましては,詳細な分別処理が不可能であり,また,海岸の漂着物で塩分が含まれているということから,ダイオキシン発生の危険性があり,三重県といたしましては,現場での焼却処分は行わないこととしており,現状の環境整備事業で御理解願いたいとのことでございます。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 県は,基本的にはそういうふうに言ってくるだろうなということは予想できてました。ですが,やはり一度にたまってくれば,先ほど砂の方が問題になったように,その砂をどうやって落とすんだということが問題になってくるわけで,それをどういうふうに効率的にやっていくか,これはどちらの答弁になるかわかりませんが,例えば,こういうやり方があるというふうな提案が,提案というか,考え方があればお聞かせいただきたいと思いますが,よろしくお願いします。

○議長(大谷 徹君) 環境部長。
○環境部長(高井秀基君) 提案と申されましたが,漂着物の回収する処分,回収する仕組みをつくるというようなことにつきまして,本年7月に,先ほど申しました,環境の保全に係る海岸漂着物等の処理の関係の法律でございますけれども,海岸漂着物対策については,海岸管理者等の責任が明確に規定されているとともに,その管理する海岸の土地におきまして,その清潔が保たれるよう,海岸漂着物の処理のための必要な措置を講じることが義務づけられたところでもございます。
 また,都道府県は必要に応じ,地域計画の作成,海岸漂着物対策推進会議の設置,海岸漂着物対策活動推進員の委嘱など,さまざまな取り組みを行うことができるようになりました。
 さて,この件につきましても,費用負担等も伴いますことから,本市といたしましては,この法律の規定に基づきまして,海岸管理者である三重県が,まずは行うべきものであると考えておりますが,公布されたばかりの法律でございますので,今後の推移を見守りながら,鈴鹿市といたしましても,どのような協力ができるか,三重県と協議してまいりたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
 今,法の方で,管理者である県の方が,対策の推進協議会であるとか,また,検討のための,検討の地域計画であるとか,推進協議会の設置ということが義務づけられているということでありますから,そこをどうしていくか,検討ということではなくて,ここで,冒頭で市長のことでちょっとお話させていただきましたが,やはりこれからの地方分権の時代の中で,市は県の下というふうなことではなくて,やっぱり市は市で,基礎自治体がやっぱりしっかりやっていかないといけないというところですから,やはり担当課,担当部ではなくて,市長がみずから県に向けて,鈴鹿市での海岸線の取り組みの必要性や,また,法律に基づいた対応,協議会の設置の要請をしていただきたいと思いますが,その点どうお考えいただくのか,お聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 土木部長。
○土木部長(大井明人君) 今後の対応といたしましては,本年7月の美しく豊かな自然を保護するための海岸における良好な景観及び環境の保全に係る海岸漂着物等の処理等の推進に関する法律の公布施行を受けまして,海岸管理者である三重県は,9月の県議会におきまして,海岸漂着ごみの実態を把握し,その後,その地域に応じた回収処理や発生抑制の対策を継続的に展開できる,新たな仕組みを検討すると,そういう答弁がなされております。
 市といたしましても,今後,これらの動向を見ながら,三重県と連携し,継続的に協議を行ってまいりたいと,このように考えておりますので,御理解・御協力等,今後とも引き続き協力を賜りますよう,お願い申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) 海岸線のことについては,もう来年,また,すぐに夏はやってきますから,しっかり取り組んでいただきたいと思います。
 それではちょっと時間もございますので,次に,海岸線での迷惑行為についてに話を移らせていただきます。
 夜間の花火や騒音行動,バーベキューのごみなどが残されるなどの迷惑行為というのは,海岸線地域に限ったことではありませんが,やはり漂着ごみと同じように,海岸線地域では問題です。
 花火については,音だけではなくて,その花火のごみが,近隣の民家の屋根のところに落ちているということもあったりして,もしかすれば火事などにつながるということも否定できないことです。
 また,バーベキューなどのごみについては,それが放置されることで,海岸線そのものだけではなくて,海を汚す原因であったり,また,それ,ごみ自体がほかの地域の漂着ごみになったりするということもあります。
 迷惑行為についてですが,平成17年9月議会で,原田議員の一般質問において,大項目,平穏な生活環境を守るまちづくり中,深夜花火の禁止に関する条例の制定についてとして取り上げられていますが,これを受け,市ではどのような対応を行ったのかお聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 環境部長。
○環境部長(高井秀基君) それでは,先ほどの御質問であります,平成17年9月議会の原田議員一般質問の後の本市の対応でございますが,平成17年10 月に開催されました三重県都市環境保全対策協議会におきまして,本市からの要望といたしまして,深夜花火やごみの不法投棄等について対策を行っていただく よう提案をいたしました。
 その結果,この要望については,協議会から三重県への要望事項として採択され,要望書が三重県に提出されました。
 また,海岸を管理する三重県鈴鹿建設部に対して,深夜花火禁止等迷惑行為防止の看板の設置について,地元自治会とともに要望し,協議を重ね,平成18年度には,深夜花火や迷惑行為防止の看板が設置され,平成18年度,19年度の夏には,地元と協働で,深夜の花火禁止等迷惑行為を防止するパトロールを実施いたしました。
 こうした取り組みを進めていた中で,平成18年の10月に,三重県で公衆に著しく迷惑をかける暴力的行為等の防止に関する条例の一部改正が行われまして,夜間における静穏を害する行為の禁止についての条項が追加されました。
 この条項により,夜間10時から翌朝6時まで,人が集まっての騒ぎや,花火の打ち上げなどで,近隣住民の静穏を害し,公衆に不安を覚えさせる場合には,警察による行為中止を命じることが可能となりました。
 したがいまして,現在,鈴鹿市といたしましては,この条例により,迷惑行為に対応していくことが可能であると考えておりますので,よろしく御理解賜りますようお願い申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
 せんだって,若松地区から,それに関連することで,行政懇談会の議題として,また,海岸における花火及びごみ捨て禁止条例の制定ということが取り上げられて,それに対する回答として,今お聞かせいただいた答弁の内容と重なることですが,県の迷惑防止条例を適用し,対応,また,ごみの放置については,廃棄物の処理及び清掃に関する法律に基づいて対応するということで返答されているようですが,今後,どのような対応を考えているのか,お聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 環境部長。
○環境部長(高井秀基君) 花火等の対応について,鈴鹿市といたしましては,先ほど申しましたように,人が大勢集まっての花火や騒音といった人為的な迷惑行為は,三重県条例によって取り締まることはできますものの,個人のマナーやモラルに訴えるところも多分にありまして,このような行為につきましては,地元自治会や警察,海岸管理者である三重県とともに,本市の関係各課が相互に連携を図り,総合的に対応していくことが重要であるとも考えております。
 防犯や青少年健全育成の観点からも,地元自治会からの要望等がございましたら,地域の自治会の皆様とともに,市の関係各課と,また三重県,鈴鹿警察署も連携を図りながら,地域で実施する防犯等のパトロールなどに対し,支援してまいりたいと考えております。
 一方,ごみの件でございますが,海岸におけます不法投棄の防止対策等の現状につきましては,本市では平成12年度に,三重県,国土交通省,鈴鹿警察署,自治会連合会,市及び市教育委員会を構成員といたします,鈴鹿市不法投棄対策連絡会議を設置いたしております。
 その活動の一環といたしまして,海岸の不法投棄対策にも取り組んでおります。
 具体的には関係各機関が連携を図りながら,不法投棄合同パトロールや,監視カメラの設置などの不法投棄対策事業を実施しておりまして,悪質な不法投棄につきましては,連絡会議の構成員であります鈴鹿警察署において,事件として捜査していただくこととなっております。
 このほか,不法投棄されにくい環境づくりを目指し,海岸ボランティア清掃活動等を三重県とともに積極的に支援を行っております。
 いずれにいたしましても,不法投棄対策は啓発も含め,関係各機関が連携を図りながら,粘り強く,継続的に行っていく必要がございます。
 今後も,不法投棄されにくい環境の醸成に積極的に努めていきたいと考えておりますので,迷惑行為に対する,こうした対応につきまして,御理解賜りますよう,よろしくお願い申し上げます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
 その件のことは,また,ちょっと後で触れますので,関連して,海岸線については,やはり観光面にとっても重要なんですけれども,いわゆる今の迷惑行為について,担当課でどのようにお考えなのか,お聞かせください。


○議長(大谷 徹君) 産業振興部長。
○産業振興部長(鈴木良一君) それでは,観光面から,海岸におけます迷惑行為,そういったものをどのように考えているのかというふうな御質問に,御答弁を申し上げたいと存じます。
 海岸は,鈴鹿市の観光振興基本計画の中で,観光客がいやしを体感できる場として位置づけられております。
 しかしながら,近年,海岸を利用される方の一部にモラルの低下が見受けられまして,食べ残しなど,ごみの放置が発生をいたしまして,海岸の環境美化に影響を与えているというふうなことは承知をいたしております。
 また,バーベキュー等,煙による松などの植物への悪影響も懸念をいたしておるところでございます。
 こうした行為によりまして,最近では,近隣住民の方から,苦情のメールをちょうだいをすることもございまして,こうした状況が続けば,海水浴場を訪れる観光客の本市に対する印象を損ねることにもなりかねないというふうに考えております。
 そういったことから,観光を振興する立場からも,海岸管理者を初め,関係機関で
ありますとか団体,あるいは庁内関係部署と連携を図りながら,海岸の適切な保全に努めてまいりたいと,このように考えておりますので,どうぞ御理解を賜りますように,よろしくお願いを申し上げたいというふうに存じます。
 以上でございます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) ありがとうございます。
 答弁を通じて,関係部局で連携して取り組んでいただけるということですので,そちらの方,期待させていただきます。
 また,観光行政につきましては,やはりモラルとマナー,向上も含めて,市民だけでなく,観光客の方に対しても,啓発活動の推進を行っていただきたいと思いますが,その点,いかがでしょうか。


○議長(大谷 徹君) 産業振興部次長。
○産業振興部次長(林 治門君) ただいまの御質問につきましては,観光客に対するマナーアップの啓発についての御質問というふうに受けとめをさせていただきます。
 議員御指摘のように,夏には海水浴でありますとか登山,また,鈴鹿8時間耐久レースや鈴鹿フェスティバルといった,夏の風物詩となる大きなイベントが開催をされます。市民はもとより,全国から多くの観光客を誘客する鈴鹿市自慢の観光資源でもございます。
 そんなことから,イベント開催に当たりましては,施設管理者はもとより,イベント主催者ともども,ごみや空き缶のポイ捨てなどの迷惑行為に対しまして は,三重県の条例の周知を含めまして,関係部署と十分連携を図りながら,マナー向上に向けた一層の取り組みに努めてまいりたいというふうに考えております ので,よろしく御理解賜りたいと存じます。

○議長(大谷 徹君) 中西大輔議員。
              〔24番 中西大輔君登壇〕
○24番(中西大輔君) この質問の最後になるんですけれども,取り組みについて,ともかく海岸の管理の主体は県であるということ,また,この庁内でも担当によっていろいろな切り口や役割の分担があるということがよくわかりました。
 ただ,やはり住民,市民にとっては,県の管理といっても,やはりそれは鈴鹿の海岸ということですから,その点,しっかり県や国に働きかけるような施策をお願いしたいと思います。
 また,先ほども言わせていただきましたが,御返答なかったので,あれなんですけれども,市長には,ぜひ,この海岸線の取り組みについては,担当課に任せるのではなく,市長御自身の言葉で,県に対して申し入れを行っていただくことをちょっと重ねて要望いたします。