2008年12月定例会一般質問
「地域公共交通と地域活性化について」


○29番(中西大輔君) おはようございます。
 議席番号29,すずか倶楽部の中西大輔です。
 ちょっと多少風邪引いてますので,ちょっと声の方がおかしいですが,そのあたりは御容赦ください。
 また,11月8日の若松海岸美化ボランティア活動の方には関係各位,多大に御協力いただき,ありがとうございました。
 昨日,森議員が冒頭の話題で笑顔に見える天体ショーのことを取り上げていらっしゃいましたが,昨夜ちょっと空見上げましたら,その表情,何でか知らないんですけれども,口をヘの字に曲げたしぶい表情に見えて,答弁のしぶさを暗示するようで非常に不安なんですが,気を持ち直して質問をさせていただきます。
 今回は,地域公共交通と地域活性化についてと,産業支援策について,鈴鹿市における地域とはの3項目について,質問させていただきます。
 まず,地域公共交通と地域活性化についてから始めさせていただきますが,せんだって,国土交通省から道路の将来交通需要推計に関する検討会の報告書が出 ましたが,そこで示された今後の交通需要は右肩上がりではなく,現状から2030年に向け微減傾向で,ほぼ横ばいとなり,2030年は2005年対比で, 全国交通量が2.6%減少と推計されています。
 その際,数値を予測する際ですが,将来の人口については,2030年は2005年に比べ90.2%,1億1,500万人に,65歳以上の高齢化比率は 31.8%になると予想されています。また,GDP・国内総生産成長率については,減少しながら,2030年には1%半ばになると予想されています。ま た,この成長率に関しては,現在の世界的な景気後退局面へ,その予想をさらに下回らせる可能性があるところではないかと考えるところです。また,この予想 の中では,最近は価格が下落していますが,ガソリンなどの燃料価格について,その価格が10%上昇すると,乗用車において,短期的には交通量の1.6%減 に,長期的には3.2%減につながると分析されています。
 つまり,この検討会の報告書における交通需要の変化予測は,今後の鈴鹿市における道路行政の方向性だけでなく,公共交通に関する施策にも大きな意味を持つことだと考えるところです。
 また,この報告書中の交通の質の変化についての項目では,特に地方部では自動車トリップ数,自動車に乗って移動する距離のことになってくるんですけれども,それが増加するなど,自動車への依存度の上昇が観察され,自動車の生活必需品化が顕著に進んでいると推察されるとともに,高齢者ドライバーの増大な ど,自動車利用者に大きな変化が見られつつあることが確認されたと指摘されていまして,このことは,鈴鹿の現状そのままではないかと考えられるところで す。
 また同じく,報告書の中の項目において,今回の交通需要推計の結果と,これに続くモニタリングの結果によっては,自動車交通量の変化に伴う道路空間の再配分による自転車・歩行者空間の確保など,幅広い道路政策の展開が期待される。これまでの道路政策は,交通量という量的変化によって判断されてきた面が強いが,今後は,高齢者ドライバーに配慮した幅員にゆとりのある道路の充実など,道路利用の質的変化への対応という面にも視点を向けるべきである。また,道 路政策は,自動車交通量の変化により影響を受けることもある一方,歩行空間のバリアフリー化,通学路の整備,防災対策など,整備がおくれている分野において,必ずしも自動車交通量の変化に,その必要性が左右されるものではない課題も多く,これらについても,着実な実施を求めていきたいと指摘されており,今後の鈴鹿市における道路及び公共交通関連施策に参考とするべきことだと思います。
 このことを踏まえながら,本題の方に移りたいと思います。
 まず,地域公共と地域活性化について,市東部地域,資料1の方をちょっと映していただけますでしょうか。
              〔資料をスクリーンに示す〕


 これ,ちょっと,私,作成させていただきましたが,長太公民館周辺から白子駅周辺に至る地域を想定したいと思いますので,まず,該当地域における公共交通の現状についての認識をお聞かせください。

○議長(竹口眞睦君) 産業振興部長。
             〔産業振興部長 今井正昭君登壇〕
○産業振興部長(今井正昭君) それでは,私からは,中西議員の1番目の御質問の地域公共交通と地域活性化について,御答弁を申し上げます。
 市東部地域におけます公共交通サービスの現状に関する御質問でございますが,市東部,いわゆる海岸部を中心といたします地域の公共交通機関の現状といたしましては,近鉄名古屋線沿線の地域で鉄道利用が中心の地域でございます。
 これらの地域には,長太ノ浦駅から磯山駅までの七つの駅があり,各地域の主な集落は,これらの駅から,おおよそ1キロメートルの範囲内に位置をいたしております。
 また,地形的には,山間部に近い地域とは異なり,平たんであり,中心的市街地からも,比較的距離が近いなど,市内では移動がしやすい地域ではないかと認識をいたしております。
 一方,住民の方の移動実態といたしましては,鉄道によりますサービスが確保されておりますことから,四日市や名古屋方面といった広域的な移動も含めまして,南北方面の移動が中心であるように考えられます。
 また,平成10年度の調査ではございますが,本市のコミュニティ交通の実証運行の計画を作成するために,市内を五つのブロックに分けまして,交通課題に 対する地域特性を把握するための住民ヒアリング調査を実施いたしておりますが,その中で,近鉄名古屋線沿線の地域として,箕田地域の住民の方にヒアリング を行っておりますが,生活圏といたしましては,神戸や長太方面,広域的に四日市市へも移動するような実態を示した意見が出ていますほか,バス交通に比較的 頼らない意見も見受けられております。
 なお,バス路線といたしましては,現在は,これらの地域にはございませんが,過去には白子駅前から千代崎駅や鈴鹿中央総合病院を経由し,鈴鹿市駅に至る 千代崎線や,磯山団地から白子駅前を経由し,鈴鹿市駅に至る磯山線など,海岸部の集落を運行するバス路線もございました。
 しかし,採算性の悪化によりまして,民間バス路線としての維持ができなくなり,その後,市の負担や県の支援により,一定期間,維持を図っておりましたが,いずれの路線も利用が促進されず,磯山線は平成3年に,千代崎線は平成7年に,それぞれ廃止に至っております。
 以上が,市東部地域におけます公共交通機関の現状でございます。
 以上でございます。

○議長(竹口眞睦君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) 大体わかりましたが,確認したいことなんですけれども,公共交通機関と関連して,まず,徒歩の範囲として,どのくらいの距離を想定しているのか,お聞かせください。
 また,今後の該当地域での高齢化の進行などについても,どのような前提で考えているのか,お聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 産業振興部長。
○産業振興部長(今井正昭君) それでは,中西議員の再度の御質問に,御答弁を申し上げます。
 公共交通を利用するに際しまして,徒歩の範囲として,どのくらいの距離を想定しているのかという御質問でございますが,公共交通サービスの実施に当たり ましては,計画段階で駅やバス停からの距離に応じまして,いわゆる交通空白地域という形で定義づけを行うことがございます。
 本市の場合,駅やバス停からの距離だけで定義したものは現在ございませんが,他市の状況を見ますと,都市部の自治体では,200メートルから300メー トルと極めて狭い範囲を定義づけたり,地方都市では1キロメートルぐらいまでの範囲を定義づけている場合も多くあり,地域の実情に応じてさまざまでござい ます。
 ただ,駅等の交通施設の利用面での利便性に関する判断は,駅やバス停への距離的な制約のほか,坂道等の地形的なバリア等も踏まえて考える必要がございま して,今後,公共交通網の整備に向けた検討を行うに当たりまして,こういった地域特性も加味しながら,考えてまいりたいと存じております。
 また,今後,該当地域での高齢化の進行などについて,どのような前提で考えているのかという御質問でございますが,現在,本市の高齢化率は,全国的な数 値と比較をいたしますと,さほど高くはないと考えられますが,市の将来人口推計でも示されておりますように,今後,高齢者の数や割合は,それぞれの地域で 増加してまいる状況になってきております。このため,全市的な高齢化の進展も考慮に入れながら,公共交通体系の維持に向けた検討を行っていかなければなら ないというふうに認識をいたしております。
 以上でございます。

○議長(竹口眞睦君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) 前回の調査も10年前ということで,それから10年で,かなり社会情勢も変化していると。また,今後10年考えれば恐らくもっと 変化していることだと思いますが,今,答弁いただいた中で,200メートルから300メートルの範囲を極めて狭い範囲と表現されていますが,足や腰に障害 を持つ方々,高齢者の方も含めてそうですが,また,そのほかの障害を持つ方々,乳幼児を抱える免許を持たない子育て中の親にとって,その距離を極めて狭い と表現することが妥当とは思えないところです。
 そういうふうなことを考え合わせながら,再度,長太公民館周辺から白子駅にかけてつなぐコミュニティバス導入について,現時点での見解をお答えください。


○議長(竹口眞睦君) 産業振興部長。
○産業振興部長(今井正昭君) それでは,コミュニティバス導入についての御質問について,御答弁を申し上げます。
 本市のコミュニティバス事業は,民間の公共交通機関が維持されなくなり,著しく交通利便性が低下している地域を対象に,行政の責務といたしまして,日常生活のための移動手段を確保するために実施しているものでございます。
 公共交通サービスは,行政のほか,多くは民間事業者が実施し,特に近年,市内の民間公共交通機関の経営規模が非常に厳しくなっていますことから,コミュニティバス事業の実施に当たりましては,民間事業者との役割分担を考えながら取り組んでいるところでございます。
 このような考え方から,これまで西部地域,並びに西部地域での実施としておりまして,鉄道や路線バスが維持されている市中心部や東部地域におきましては,現在のところ,コミュニティバス事業の導入計画はございません。
 また,行政が実施する事業とはいえ,公共交通サービスとして提供をしていく場合,一定の交通需要が見込まれないと,事業の導入や継続は困難であると考えております。
 そのために,まず,それぞれの地域におきまして,どのような交通課題が生じており,どのくらいの方が,それに対して交通不便性を感じておられるのかを調査していかなければ,具体的な方策は検討できないものと考えております。
 その上で,導入地域の選定に当たりましては,各地域におけます交通課題を比較検証しながら,取り組みの優先順位を検討をしていくほか,民間公共交通機関 によるサービスにも考慮しながら,行政の責務で行うべきかどうかも含めまして,また,実施の主体や方策といったことにつきましても,検討していかなければ ならないというふうに考えております。
 以上でございます。

○議長(竹口眞睦君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) 確認したいのですが,先ほどの答弁にあるコミュニティバスについての概念で,C−BUS事業についてで,ほかのコミュニティバスの運行方式すべて含んだ考え方かどうかということをお聞かせください。
 また,情報収集に当たっては,タウンミーティングのような形式も想定されているのか,お聞かせください。
 また,あわせて,現時点での地域活性化との関連化についてもお聞かせいただきたいと思いますので,お願いします。


○議長(竹口眞睦君) 産業振興部長。
○産業振興部長(今井正昭君) それでは,再度の御質問に,御答弁を申し上げたいと思います。
 まず,1点目のコミュニティバスとは,本市が運行しているC−BUSであって,他のコミュニティバスの運行方式を踏んだ考え方かどうかとのことでござい ますが,コミュニティバスに関しましては,導入目的や政策的な位置づけといったことは,自治体によって異なっておりますので,導入の取り組みに対します考 え方そのものには,当然違いが出てこようかと考えております。
 しかしながら,基本的には,先ほど御答弁申し上げましたように,コミュニティバス等の導入に当たりまして検討すべき事項であると認識をいたしております ので,現在,実施しておりますコミュニティバス事業だけの考え方ではなく,今後,本市が新たな路線や運行形態の導入を検討していく場合にあっても,当然考 慮していかなければならないことであると考えております。
 また,交通課題の整理や交通ニーズの把握,分析のための情報収集に関しましては,今後の調査の方向性や目的に応じまして,地域公共交通会議等の場を活用し,最適な手法を検討してまいりたいというふうに考えております。
 次に,2点目の情報収集に当たっては,タウンミーティングのような形式を想定しているのかどうかという御質問でございますが,タウンミーティングのよう なヒアリング形式の調査も一つの手法として考えられるかと思いますが,詳細に関しましては,現段階では定まっておりませんので,御理解を賜りますようお願 いを申し上げます。
 最後の3点目の地域活性化との連動についての御質問でございますが,本市の地域活性化を考えますと,地域公共交通サービスは,民間公共交通機関の維持も 含めまして,将来的にどのような形で市民の移動手段の確保を図っていくべきかを考える時期に来ていると認識をいたしておりますので,平成21年度以降は, 市内全体の交通課題や公共交通整備のための方向性の検討を行っていこうというふうに考えております。
 このことからも,平成20年度は,各地域における人口構成や高齢化の推移,公共交通機関の利用者数,公共施設や病院・商業施設の利用形態といった基礎的 な情報収集の把握に努め,地域公共交通の問題点の整理を行ってまいりたいと存じておりますので,御理解賜りますようお願いを申し上げます。

○議長(竹口眞睦君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) それでは,答弁を踏まえつつ進めさせていただきますが,その今の答弁の中でも,この公共交通と地域のあり方という,その根幹のところが,これから進めさせていく話の中心になってくるわけですが,現時点の鈴鹿市の発想では,コミュニティバスを走らせることですね,それ自体,難しいと いうことがわかりました。
 また,コミュニティバスについて,鈴鹿市としては,基本的に交通の側面,線としての考えでとらえていると理解させていただきますが,これからの時代を考 えたとき,今の考え方を続けるのでいいんでしょうか。そのことは検討されるということもおっしゃってましたが,何も答弁から,これからの鈴鹿市を魅力的に していくというふうな理念というか,考えが感じられてこない,何かその辺が非常に残念なところでありますが。
 第5次総合計画策定時の理念にあるように,従来までの縦割り行政の考えではなく,部をまたいで積極的に政策を考え,短期的ではなく,中・長期的な視点で のまちづくりに取り組む必要があることは間違いのないところです。そのとき,公共交通は,単に線としての考え方ではなく,それが通過する地域の面を構成する一つの要素としての関係から考え直されるべきです。
 高齢者の方々だけでなく,障害を持った方,子供たち,子育て世代で免許を持たない人たちなど,交通弱者への対応,マイカーの利用を減らし,二酸化炭素排 出の削減につなげることなど,自家用車の所有と使用を前提にしたまちのあり方から,既存の道路網を生かした公共交通の活用を前提としたまちのあり方に,鈴 鹿市は転換していく時期ではないでしょうか。あわせて,既存市街地の活性化にもつなげるべきです。
 先日,NHKの「クローズアップ現代」でも,路線バス廃止の話題が取り上げられていまして,そこでコメンテーターとして,首都大学東京大学院教授の秋山 哲夫さんのコメントとして,バスは動く公共施設という観点からの見直しと,住宅や店舗など,まちづくりと同時に長期的な視点で進めていくべきとして,効率 的な公共交通とあわせて,コンパクトに居住するまちのあり方も検討すべきとコメントされていました。このことは,鈴鹿市が進めようとしている,先ほどの答弁にもありましたが,コンパクトシティの考え方そのものではないかなというところですね。
 そういうふうなことから,そこで先ほどから申し上げてますように,社会実験として,初めに挙げた資料1の方,お願いします。
              〔資料をスクリーンに示す〕


 長太公民館周辺から塩浜街道をつなぎ,白子駅周辺に至る地域で,公共交通と公的施設を連携させながら地域を活性化するという実証運行,社会実験の実施を提案します。
 経路は緑線でというか,ちょっと見にくいんですけれども,緑線で示しています。
 また,これ,なかなか見にくいんであれなんですけれども,また,経路に沿って,オレンジ色のエリアは,経路からおおよそ200メートルのエリアを示させていただいています。
 一部緑のとこがありますが,ここはちょっと変えてあるところなんですけれども,よろしくお願いします。
 そして,経路について,基本的にとまる場所については,今,示させている,長太公民館,近鉄箕田駅,箕田地区市民センター,若松のマックスバリュ,近鉄 伊勢若松駅,若松地区市民センター,近鉄千代崎駅,ひばりが丘,原永,愛宕公民館,近鉄白子駅西口というのを基本的なこととして置かせていただいてます。
 資料の2の方に移っていただけますでしょうか。


 ここで,長太公民館,近鉄箕田駅,箕田地区市民センターという流れになりますが,おおよそ200メーターの位置,なかなかその位置を考えたときに,長太の位置というのが,駅をどうするかというのが非常に難しいところなんですけれども,動きやすさということで,基本的には置いてあります。
 また,この中で,箕田地区市民センターの方ですね。こちらの方というのが,一つ,市民サービスの起点になると思います。


 そこから,資料3の方に移っていただいて,この路線を通って若松のマックスバリュ,また,近鉄伊勢若松駅,若松地区市民センターと行きまして,資料4の方,お願いします。
 近鉄千代崎駅,ひばりが丘団地,原永,愛宕公民館,白子駅西をつなぐ,この線上を考えます。


 ここ,大体200メーターで行くと,およそ人口密集のところに当たってくるんですけれども,このときに,車両についてはC−BUSの車両ではなく,10 人乗り程度のジャンボタクシーを想定し,完全なデマンド形式ということではないんですけれども,路線上のどこでも,できれば乗車と降車をすることができる ものを想定しています。
 ちなみに,停車はしませんでしたが,私が日中この経路を実走したところ,片道約40分でしたので,停留を考えても,約1時間から1時間半の行程ではないかと考えられます。
 また,このような実証をするときに,きっちりかっちり時間に合わせていくということではなくて,おおよその時間を設定して,緩やかな時間の中で運行するということが,一つ提案できるのではないかなと考えるところです。
 そして,この走行経路上の地域を面として活用することを考えたとき,路線上のスーパー,ショッピングセンターとかもあるんですけども,商店を活用する買 い物バスとしての側面はもちろんですが,やはり長太と愛宕の2館の単館公民館,若松と箕田の2館のセンター,若松については,今から建築に入りますが,2館のセンター併設公民館の活用が重要になってきます。
 現在も各公民館で精力的に行っていただいている事業の中に,路線上,住民の方が参加できる事業を組み入れていただくことや,昨日の中村議員への答弁に あったように,市民サービスの拠点として,地区市民センターを活用するというのであれば,若松と箕田の併設館において,市が直轄で行う保健師による健康相談や,その他の相談事業,行政の公共事業などを実施するなどをしてはどうかと考えるところです。
 その実行のためには,人員の配置なども含めて,それぞれの公民館の事業に力を入れていくことが必要となると思いますが,その点について可能かどうか,お聞かせください。


○議長(竹口眞睦君) 文化振興部長。
○文化振興部長(佐藤邦孝君) それでは,私から,公民館事業につきましての御質問に,御答弁を申し上げます。
 公民館が取り組む事業でございますが,御承知のとおり,本市では各小学校区単位に公民館を設置いたしております。各公民館運営委員会の参画を得て,それ ぞれの地域特性や住民の意向に沿った講座,例えば健康づくりや子育て支援,環境問題を課題にしたものなどを開設いたしまして,地域の皆様に親しまれる事業 に取り組んでいるところでございます。
 また,各館におけるサークル活動の活性化につきましても,個々の運営に対して助言を行うことや,活動に関する相談を受け付けることなど,必要に応じた援助を通じてかかわることにより,住民の交流や地域づくりの活動に反映できるよう努めております。
 議員の御提案は,コミュニティバス運行ルート沿線の各公民館事業などの充実を図ることで,バス運行エリア内,住民の参画を得ることにより,地域の活性化 につながるのではとの趣旨だと思いますが,公民館は,社会教育法におきまして,一定区域内の住民のために寄与することが目的とされております。
 したがいまして,公民館事業の充実につきましては,今後も時代に即した生涯学習に向けて,地域住民みずからが参画いただけるよう努力していくことが必要であると考えます。
 さらに,魅力ある公民館づくりに努め,地域活性化を図りながら,利用者の増加も目指してまいりますので,御理解賜りますよう,お願いを申し上げます。

○議長(竹口眞睦君) 中西大輔議員。
              〔29番 中西大輔君登壇〕
○29番(中西大輔君) 今のところ,前向きな返事がいただけるということは全く期待していませんでしたので,これをきっかけに,いろいろ考えていただきたいなということですので,よろしくお願いします。
 昨日の県議会でも,市選出の末松議員から,在住外国人の方々の免許取得について質問されていましたが,多文化共生の面から考える部分も,この免許のことについては考える必要があるでしょうが,何よりも,私たちが免許の所有,自家用車での移動を前提とした地域社会に住んでいるということを,これほどはっきり知らせてくれることはないかなということに思いますので,再考するべきことだと思います。
 また,これからの鈴鹿市のためにも,地域公共交通会議の議題に,ぜひ,今回の提案を取り上げていただき,地域でのタウンミーティングの実施なども含めて,前向きに地域公共交通と地域活性化のあり方に取り組んでいただくよう,提案させていただきます。
 その意味で,今回の見直しの入っている行財政経営計画の中,単位施策57・公共交通の利便性の向上において,その概要の文中,また,市域全体の公共交通 網の維持・充実に向けた方向性や,その方策について調査・検討しますとの部分と,目的,みずから移動手段を持たない市民が公共交通機関を使って円滑に移動 できるようになっているという部分で,今後の展開を期待していますので,よろしくお願いします。